穀雨とお茶

DSC_2566
Nikon D200, TAMRON 90mm F2.8 MACRO 柳沢の池公園

今日は『穀雨』

つまり穀物が成長する時期に
ちょうど必要な雨が降る季節ということだ

中国茶の世界ではこの穀雨を
一つのお茶の境にしている
つまり穀雨の前に摘まれたお茶は「雨前」といい
穀雨の後に摘まれたお茶は「雨後」と呼ばれる

丁度清明節の前に摘まれるお茶を「明前」と呼び
とても珍重するのと同じように
「雨前」のお茶の方が良いお茶だとされる

日本では八十八夜が茶摘みの時期だ
立春から88日目の時期ということで
今年なら5月2日
中国の茶摘みの時期より大幅に遅い

雨後のお茶はいわゆる二番茶的な感じ
でも二番茶だって十分においしい

最近では明前のお茶にこだわることがなくなってしまった
確かに新芽の部分を摘んで
丁寧に製茶されたお茶はおいしい
でも、むしろお茶としての強さやコクは
穀雨の頃のお茶の方が断然にあると思うのだ

だから今年はまだ明前のお茶は飲んでいない
これから届くであろう雨前、雨後のお茶を
じっくりと愉しむことにしたいなと思う


でも、こうして季節の移り変わりを感じることができる
そんなイベントは、
いつまでも大切にしたいものだ
by darjeeling_days | 2011-04-20 22:11 | Drinking:茶 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


by darjeeling_days
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31