心のビタミン

P1090642
Panasonic DMC-GF1, LUMIX 20mm F1.7

歳の若い友達から
歌人の笹井宏之氏の作品を紹介された

1984年生まれで
2009年病気で逝った若き歌人の残した短歌の数々
彼はネット上に短歌を発表し彗星のように消えて行った

葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある

母をうたったその歌に
彼の心の優しを垣間見

ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした

そんな言葉の連なりに
ただただ心が共鳴した

一番心に響いたのは
彼が紹介されたメールにあった

ああそれが答えであった 水田に映るまったいらな空の青

という
なんの変哲もない短歌

にも関わらず
なんでこんなにも
感動があるのだろう

若くして夭逝した歌人だからこそ
これらの言葉たちを生むことができたのだろか

それらの言葉が持つ遥かなる透明感
それらの言葉に凝縮された思い
そして言葉と言葉の間にある沈黙の重み

まさにこれらの言葉は
心のビタミンとなって
僕の中に沈殿する



*お父様が引き継いで
 いまだに更新されている
 笹井宏之氏のブログ
 【些細】
Commented by ちい at 2011-04-20 08:59 x
こちらで毎日、とても優しいお花の写真を拝見していたら、笹井さんの歌が浮かんで、ついとりとめのないメールをしてしまいました(笑)

心のビタミンになったなら、本当によかったです。

透明な感性が、ただひたすらに流れていくような作品たち。
歌集も数冊でております。
ぜひ(*´▽`*)
Commented by darjeeling_days at 2011-04-22 06:45
ちいさん

お返事おそくなってごめんなさい。
素敵な歌人の短歌を紹介してくださり、ありがとうございました。
早速『えーえんとくちから』をamazonでぽちっとしてしまいました。
それにしても、言葉の持つ重さと軽やかさ、そして透明感。

この若さにして、こんなすごい言葉たちを残したなんて、すごい人だったのですね。
26歳で逝去、なんだか立原道造を思い出しました。

またいろいろと教えてください!
by darjeeling_days | 2011-04-19 22:16 | word | Comments(2)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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