黒焼きってなんだ?!
2005年 01月 28日
昨日、壊れたデジカメを直しに末広町へ行ったときに、こんなお店を見つけました。
黒焼き・・・。
聞いたことがありません。
これは一体なに?
広小路から外神田に向かう右手は旧黒門町で、以前は黒焼屋が軒を並べていた。今の人はイモリの黒焼きというものを知らないだろうが、催春剤よりもっと高尚な作用を及ぼす薬である。つまり想う相手に、この薬を使うと、先方もこっちを恋愛してくれることになっている。それも相手に黒焼きを服用させる必要もなく、相手の気付かぬうちに、その頭上にふりかけさえすればいいそうである。この頃流行のフリカケの一種らしいが、恋愛という精神的食欲を誘うのだろう。
そんな黒焼を、大きな看板を出して黒門町で売ってたのである。少なくとも、十軒ぐらい黒焼屋があって、どこも元祖を名乗っていたが、今度、電車の窓から覗いて見ると、たった一軒、総元祖という黒焼屋が残ってるだけだった。黒門町も大きな特色を失ったわけである。(中略)
『獅子文六「ちんちん電車」』より
このお店は外神田6丁目にあって、黒焼の種類は、「蝸牛(カタツムリ)」「馬歯(バシ)」「地龍(ミミズ)」「意守(イモリ)」「寒鮒(カンブナ)」等々なんだそうです。いわゆる漢方薬の部類なんでしょうかねえ。でも、うーん、ちょっと敬遠かなあ・・・。
ふむー、こんなものがあったですね。
まるで、旅先でみつけたものという感じです。
by darjeeling_days
| 2005-01-28 23:03
| Travel
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