龍福寺@山口
2014年 01月 17日
龍福寺は、建永元年(1206年)大内満盛が創建した臨済宗の寺。
大内氏の菩提寺だったらしい。
享徳3年(1454年)大内教弘が雪心和尚を迎え
中興開山として曹洞宗に、寺号も瑞雲山龍福寺と改めた。
いまもその寺号の書かれた額が山門にしっかりと残っている。
もともと別の場所に建立されていたが、
弘治3年(1557年)4月毛利隆元が義隆の菩提寺として、
龍福寺を大内館跡に再興したのだという。
山口は大内氏ゆかりの土地柄。
では、大内氏とはなにものなのだろう?
大内氏(おおうちし)は、日本の氏族の一つ。
本姓は多々良氏。
百済の聖王(聖明王)の第3王子の後裔と称していた。
平安時代後期から力を付け始め、
鎌倉時代には周防国府の介を世襲した在庁官人から守護大名、
そして戦国大名へと成長し、
周防・長門、石見、豊前、筑前各国の守護職に補任されたほか、
最盛期には中国地方と北九州の6か国を実効支配したらしい。
そして大内文化というものを確立したと言われる。
なお、大内氏の系統は、江戸時代もこの地を治めた
山口氏へと引き継がれたと言われる。
もっとも、戦国時代後半以降は、この地方は毛利一族の配下にあった。
大内氏と毛利氏の関係は複雑で、もともとも売りが大内氏の家臣だったが
戦国時代大内氏を打ち破り萩を基盤に中国地域を支配したとのこと。
したがって、山口市内には大内氏の文化的遺産とともに
毛利氏ゆかりの寺社なども残っている。
by darjeeling_days
| 2014-01-17 22:03
| travel
|
Comments(0)