古いものに固執する
2010年 12月 02日
Panasonic DMC-GF1, LUMIX 14㎜ F2.5 お寺の境内
GF2が出て、小さかったはずのGF1が
一回り大きくなってしまった
この手のカメラがどんどん進化していくのは
しょうがないことではあるのだが
買って一年もしないうちに
次々に新しいものが出てくる昨今
なんだか物のありがたみっていうのが
どんどん薄れてしまうような気がする
やはり機能が良くて小さければ
新しいものがより欲しいと思うし
そうなると、今持っているものは
使わなくなってしまうわけで
消費時代というのもある意味考えものか
その一方で
回顧主義的というか
温故知新的というか
まあ、古くてよいものがいいという
そんな衝動もあるにはある
たとえば、CONTAX-Tが好きだ
発売と同時にリアルタイムで買ったので
もうかれこれ25年近く手元にあるカメラだ
このカメラだけは手放したくないと思ったりする
ちんとリストアして使えるようになってからは
結構大切に使い続けている
CONTAX-Tの後継機種が出たときにも
その後継機種を欲しいとは思わないほど
気に入っていたカメラだったからか
古いものは
操作が面倒だったり
いろいろな部分で新しいものよりも劣後する
それでも、そんな面倒や劣後ということ以上に
そのものの持つ本質的な部分に対して
「好き」という気持ちがあると
それをずっと使い続けたくなるものなのだ
だから古いものに固執する
ところが、最近では、
その「好き」という気持ちが固まる前に
どんどん新しいものがでてしまうので
執着することなく新しいものに乗り換える
それでは、物事の本質は絶対に見えない気がするのだが
どうなんだろう
僕たちが過ごしたあの時代には
そんな本質を考えさせられるさまざまな
逸品が確かにあったのだ
何でもかんでも
新しいものが良いという感じに
消費経済が進展している昨今、
ある意味、人間関係もそんな感じなのだろうか
なんだかそれではちょっとだけ
さみしい気がするのだけれどねえ
by darjeeling_days
| 2010-12-02 22:17
| camera
|
Comments(0)