南紀白浜の名所
2014年 11月 02日
南紀白浜三段壁
Panasonic DMC- GX1, LUMIX 20mm F1.7
ホテル・ラフォーレ南紀白浜にチェックインし、荷物を置いた後、あまり時間もなかったのだが、タクシーをチャーターして1時間半ほど南紀白浜の名所を回ってもらうことにした。
まずは、太平洋の荒波を受けてできた断崖絶壁「三段壁」へ。Wikiによると、「魚の群れ(鯨との説もある)を見つけるための監視場(見段・みだん)があり、これが転じて三段壁(みだんべき・見段壁→みだんぺき→さんだんべき・三段壁)と呼ばれる様になったという説が有力である。」とある。どっちかというと、断崖絶壁が何段にも積み重なって見えるので三段壁なのかと思った。
流石にもろ太平洋直結なので、海はきれいだ。濃いエメラルドグリーンの海が遠く水平線まで連なっている。そこに房総半島の屏風ヶ浦のような断崖がドーンと存在するわけである。これだけ高いから、以前は身投げの名所でもあったらしい。一緒になれぬ若い男女が口紅で辞世の句を詠み身を投げた「口紅の碑」というのが残されている。
実際、とても高いので、ここにはこんな風にロープが張られて、「KEEP OUT」の標識が立っている。まあ、本気で飛び込もうと思えば、こんなの意味ないのだけれどね。
断崖の近くまで寄れるのだが、上を歩いていると、単なる岩場。断崖絶壁は横から見ないとわからない。天気も回復基調なので、比較的展望もよくなってきて、いい感じに太平洋の水平線が望めた。
次に向かったのは、「千畳敷」。千畳敷という名前は意外とあちこちにあって、まあ、広いことを意味するのに用いられている。ここ南紀白浜の千畳敷は、その名のとおり広い岩畳を思わせる大岩盤。瀬戸崎の先端から太平洋に向けて突きだしたスロープ状になった白く柔らかい岩は、第3紀層の砂岩からなる大岩盤で、打ち寄せる荒波に浸食され壮大な景観を創っている。
実際、ここの岩はとてもやわらかくて、木片などで岩に文字が書ける。こんな風に自分の名前を残していく輩がいるわけであって、でも、そのうち風化してなくなっちゃうのになあって思いながらも、人間って面白いなあって思ったりした。
緩やかな曲線が幾重にも重なったような文様が、なかなかフォトジェニックだったのだが、なにしろ三連休のど真ん中、人が多くて、まるで人を撮ったような写真になってしまった(笑)。
さて、最後が「円月島」だ。アメリカのアーチーズ国立公園の風化して穴の開いた岩山同様、真ん中に浸食されて穴のぽっかり空いた島がある。アーチーズは風化だが、こっちは海蝕なのだとか。かなり浸食がすすんでおり、崩れる恐れもあることから、島への立ち入りは禁止されているらしい。
このあたりの海はとても綺麗らしく、魚介類がたくさん生息しているのだとか。さらに夕方、この島の円月穴を通してみる夕陽がとても幻想的なのだとかで、多くのカメラマンがここを撮りに来るらしい。残念ながら、今回は夕陽は望めなかった・・・。
晴れていればこんな風に見えるのだとか。いつか、撮りに来たいものだ。
とりあえず、タクシーによる白浜観光はこれにて終了。
by darjeeling_days
| 2014-11-02 17:58
| travel
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