リンクの南側
2015年 02月 05日
さて、今度はリンクの南側である。今回の宿、グランドホテルウイーンのリンクを挟んだ反対側の地域を少し歩いてみた。起点はカールスプラッツから東に数ブロックいった。シュヴェルツェンベルクプラッツ。
ここは大きな交差点。リンクを走るリンクトラム撮影にはもってこいのカーブのある交差点で、昔ながらのカフェ、シュヴェルツェンベルクもあったりする。
ここからは南方面にシュヴァルツェンベルク宮殿まで見渡せる。
交差点を渡り、リンクの反対側に行くと、ホテル インペリアルという高級ホテルがある。ここの一階は、とても有名なカフェで、是非時間があれば、ここで時間を過ごしたい場所である。
インペリアルの横の道をさらに南下すると、すぐに見えてくる建物が、世界最高の音響を誇る楽友協会である。ウイーンフィルハーモニーの根拠地であり、各種クラシック音楽が演奏されるホールになっている。ここではちゃんとチケットを買って通しでコンサートを楽しむ方法に加え、数曲だけ立ち見でさらっと聞きたいということが可能なチケットも販売されているとかで、カフェインペリアルで夕ご飯食べあと、こそっと覗きに行ってもいいわけだ。
楽友協会の前には、こんな可愛い車が止まっていた。なんともユーモアのある付けまつげ(笑)。音楽関係者の車だったのだろうか?
楽友協会の西側の隣には、キュンストラーハウス(芸術家会館)がある。昔はウイーンの美術アカデミーがあったらしいが、現在は特別展とか映画館とかとして利用されているという。
さらに道を渡ると大きな広場が出現する。カールスプラッツ広場だ。その向こう側には、カールス教会(http://www.karlskirche.at/)がそびえている。
カールス教会前のくぼみは、本当は水がためられて池になっているのだとかだが、冬のこの時期は水が抜かれていて、単なる広場になっていた。
ウイーン市内のバロック建築の傑作のひとつに数えられらしいカールス教会は、WIKIによると、1713年、女帝マリア・テレジアの父カール6世が、ペスト撲滅を祈願して、フィシャー・フォン・エルラッハ親子につくらせたものだという。
あちこちにペストの爪痕が残っているので、本当にその当時のペストの大流行は大変だったのだろうなあと想像する。
中に入場料を払って入ると、工事用のエレベーターに乗って内部の楕円形ドームの天井に描かれたロットマイヤーの天井画の近くまで上がれるらしい。ただし、このエレベーターはスポットで設置されているのだとか。まあ、高所恐怖症なので乗ることはないのだが、天井のフレスコ画を根の届くぐらいの範囲で見られるというのは、ここくらいらしいので、一見の価値はあるかも。
詳細はこのサイトが詳しい。→ ウイーンのカールス教会
さて、カールス教会を後にして、リンク方面に戻ると、建築家オットー ヴァーグナーの手によるカールスプラッツの駅舎が見えてくる。1899年に竣工した駅舎は二棟の同じ建物が向き合う形で建っていて、この写真は現在カフェなどに利用されている東側の部分になる。
両方とも現在は駅としては使われておらず、西側が記念館、東側がカフェといったぐあいになっているらしいのだが、この時期は休業だった。こじんまりとした小さな可愛い駅舎は、なんともヨーロッパらしくて良い感じだ。
このカールスプラッツ駅舎の前を、やや旧型のヨーロッパらしい色合いのトラムが走っていくのも、とても趣があった。
交差点を渡って左手へ進むと、国立オペラ座へ戻ってくる。
by darjeeling_days
| 2015-02-05 22:35
| travel
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