ホーフブルク王宮(Vienna Hofburg)
2015年 02月 07日
ホーフブルク王宮
ウィーンといえば、ハプスブルグ家。そのハプスブルグ家が代々居住したのがこのホーフブルク王宮だ。650年以上もの歴史を重ね、ハプスブルク家の盛衰を見つめてきたウィーン王宮。広大な敷地の中に18もの棟が複雑に入り組んで建っているので、一体どこがなに?という感じになるのだが、現在では多くの博物館とかがあって、とりあえずインフォメーションでおじさんなどに聞いてみると、どうすればいいか教えてくれる。
ホテルから地下鉄を乗り継ぎ(といってもカールスプラッツからシュテファンプラッツで乗り換えて合計2駅)、ヘレンガッセで地上に上がり、駅名と同じ通りを少しなんかするとミヒャエラープラッツに到着。
ここがホーフブルク宮殿の正面玄関にあたる。ミヒャエラープラッツのど真ん中にはローマ時代の遺跡が青空の下展示されている。
こんな風に石積みだけ露出した感じの展示なので、一体これはなあに?という感じなのだが、ローマ時代の遺跡があるというだけ、ウィーンの歴史の古さが推し量れるわけだから、まあ歴史的意義はあるというものだ。
さすが王宮前広場だけあって、周りには様々な店や建物がある。
正面の門が入場口。
昼とすぐに大きなドームがある。このすぐわきに、シシィ博物館やインペリアルアパートメントのエントランスがある。
シシィ博物館は、世界一の美貌を誇ったといわれる皇妃エリザベートの人生をたどる展示がしてある。インペリアルアパートメントは、皇帝の住居名の通りフランツ・ヨーゼフ(在位1848-1916)の私室だとか、大会議場だとか、謁見の大広間が、さらに、アマリア宮では、エリザベートの私室、アレキサンダーの間、皇帝家族の食堂などを見学できる。
素晴らしい宝石類などが展示されている。
門をそのまままっすぐ行くと、宮廷の中庭にでる。真ん中にはフランク1世の銅像が建つ。手前には、カフェホーフブルクのカフェスペースが見える。
さらに進み再度建物の下をくぐると、バーンと広い庭に出る。ここがヘンデル広場だ。カール大公の騎馬像が真ん中に鎮座する。
左手に目を向けると、オイゲン公騎馬像の向こう側に、大きな新王宮の建物が目に飛び込んで来る。この新王宮は1900年に建てられた一番新しい宮殿。正面入り口の屋根にはハプスブルグ家の紋章となっている双頭の鷲が飾られている。
現在は、民族学博物館、美術史美術博物館分室になっており、中世の甲冑や槍のコレクション、古い楽器のコレクション、そしてエジプト美術の展示などが一般に公開されている。ここは最初の王宮の各種展示とは別料金なので注意が必要。
新王宮の中は写真OKだったので、数枚撮ったが、流石王宮、とても美しい装飾が施されていた。
天井には絵も飾られ、シャンデリアも美しい。
甲冑のコレクション
新王宮の内部
古い楽器のコレクション
新王宮と以前の王宮を結ぶ一角。博物館のお姉さんが美人だった(笑)
ヘンデル広場から振り返って見ると、左手にクリーム色のレオポルト棟が見える。レオポルト棟は、レオポルト1世によって、17世紀に建てられたウィーン初のバロック様式建築だそうで、この棟にはハプスブルク家の人々の豪華な部屋があった。現在は、オーストリア大統領の接見室として使われているそうだ。
ここから再び宮廷の中庭に戻り、ホーフブルク門に向って右手にあるスイス門(上の写真)をくぐると、スイス宮の中庭へ出る。
左側の黄色い建物は王宮礼拝堂で、ウィーン少年合唱団も参加する日曜礼拝が行われる。僕らが行った際には、ちょうどそれが終わったところらしく、参拝者を見送る合唱団の憂くしい顔をした少年たちを見ることができた。
王宮を見た後は、王宮の建物と建物の間の小道を歩くのもなかなか楽しい。思いがけず小さな中庭があったり街灯が美しかったりする。
スイス宮の中にはから、裏道を抜けると通ると、そのままヨーゼフシュプラッツにでる。いわゆるヨーゼフ広場だ。広場の真ん中には、ヨーゼフ2世の騎馬像が鎮座する。
正面のビルが宮廷の美しい大広間といわれる国立図書館になる。アウグスティーナ教会と王宮を結ぶ回廊という感じで、外観も美しい。
さて、ヨーゼシュプラッツからミヒャエラープラッツに抜ける小道の途中、右手に馬舎がある。中の見学もできるようだが、僕らが前を通りかかった時は、すでに時間が過ぎていて、かろうじて馬舎から顔をだした白い馬を見ることができるだけだった。といっても、馬舎なので、馬がいるだけだろうが(笑)。
ということで、再び王宮正面のミヒャエラープラッツまで戻ってきた。王宮をとりあえずぐるりと一周。
新王宮の裏側にあるブルク公園とパルメンハウスも行ったのだが、これはまた別途カフェでご紹介。
by darjeeling_days
| 2015-02-07 22:10
| travel
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