吉備へ!備中一之宮 吉備津神社
2015年 07月 10日
毎年恒例の大学のスクーリングで、
2015.07.10~11と岡山へ出張。
今年は普段より一週間早くセッティング。
去年は三連休に合わせて瀬戸内島めぐりをしたのだけれど
今回は信州安曇野旅行となる予定だから
岡山はさくっと。
でも、せっかく岡山まで出かけるのだから
ちょっと早めにスタートして
行ったことのない吉備津方面へ足を延ばしてみた。
吉備津といえば、古代日本で大きな勢力を誇った吉備の国にある。
そしてその中心だった吉備津は、しかしながらかなりひなびたローカル線の駅だった。
吉備の国は、その後備前、備中、備後に分断されるが、
吉備津は備中の中心。
一之宮といわれている「吉備津神社」がどんとある。
この神社、桃太郎伝説で有名な吉備津彦命を祭った神社で
日本の中でも有名な神社として知られている。
そもそも吉備津彦は、第7代孝霊天皇の息子、第8代孝元天皇の弟にあたる。
それが孝霊天皇の命令で吉備津の討伐の将軍としてこの地に赴いたのだとか。
その際に原住民の温羅(うら)を討ったという伝承が岡山県を中心として広く知られる。
温羅は鬼ノ城に住んで地域を荒らしたが、
吉備津彦命は犬飼健(いぬかいたける)・
楽々森彦(ささもりひこ)・
留玉臣(とめたまおみ)という
3人の家来とともに討ち、
その祟りを鎮めるために温羅の首を吉備津神社の釜の下に封じたという。
本殿の裏側からは長い回廊が斜面を伸びており
この先に鳴釜神事が行われる御竈殿に至る。
時間が合わなかったので、実際の神事を見ることはできなかったが、
釜の上に蒸篭を置いてその中にお米を入れ、
蓋を乗せた状態で釜を焚いた時に鳴る音の強弱・長短等で吉凶を占うのだそうで
日本の中でもいわゆる奇祭のひとつ。
上田秋成は『雨月物語』んいも登場する。
本来吉備津神社は、吉備の総鎮守であったが、
吉備国の三国への分割により備中国の一宮とされ、
分霊が備前国・備後国の一宮となったとされている。
その意味でも、この吉備津神社がオリジナルといえるだろう。
吉備津神社
住所:岡山県岡山市北区吉備津931
電話:086-287-4111
HP:http://kibitujinja.com/
by darjeeling_days
| 2015-07-10 23:33
| travel
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