備前一之宮 吉備津彦神社

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吉備津彦神社は、吉備津駅から一駅岡山側に戻った備前一宮駅の裏手に位置する。
吉備津神社からタクシーで5分ほどの距離だ。

せっかく吉備津神社を参拝したのだから、
吉備津彦神社にも参詣しておこうと思い、
ちょうど吉備津神社の前に止まっていたタクシーに乗り込んだ。

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吉備津彦神社は、神社自体は吉備津彦神社よりは小ぶりの作り。
御神体は吉備津神社から分社されたので、
当然のことながら吉備津彦命。

吉備津彦命というと吉備津神社同様、
大吉備津彦(おおきびつひこ)を指す。

弟の若日子建吉備津日子命も吉備津彦命と呼ばれることがあるが
こちらではなく、兄のほうの彦五十狭芹彦命が主人公。

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本殿は立派だが、この神社は、
実はご神体は裏手にある吉備の中山という山自体だといわれている。
この山の中には、古代からの巨大な天津磐座磐境があり、
山全体が神の山として崇敬されてきたという。

静かにお参りする人が数名。
そこに交じってお参りした。
吉備津彦命は、どんな人物だったんだろう。
そして鬼にされてしまった原住民はどんなおもいだったのか?
大和朝廷にくみしなかった弥生の残党?
この辺の古代史はもう一度学びなおしてもいいかもしれない。

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岡山だから桃なのか、吉備津彦だから桃太郎なのか、
いずれにせよ、桃のおみくじというのがおもしろい。
このところ、おみくじはひかない主義なのだが、
これはひいてみてもいいかなと一瞬思った(笑)

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中山には多くの古墳や古代祭祀遺跡が残り、古くより神体山としての信仰がなされていたと考えられている。最高峰の北峰・竜王山(標高175m)山頂には当社の元宮磐座や摂末社の龍神社が鎮座し、中央の茶臼山(160m)山頂には大吉備津彦命の墓とされる古墳が残っている

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ところで、この神社、備前に位置するということで、
なんと狛犬が備前焼でできているのだ。
なんとも面白い。
石作りではない狛犬は
シーサーぐらいしか見たことがないかもしれないなあ。

そういえば、もう一つ面白いと思ったのは、
古代邪馬台国の女王、卑弥呼とは大吉備津彦命の姉である
大倭迹々日百襲比賣命ともいわれているという点。
時代的にそぐわない気もするけれど、
古代史は様々なロマンがあるから面白いのだ。

吉備津彦神社
住所:岡山市北区一宮1043
電話:086-284-0031
http://www.kibitsuhiko.or.jp/
by darjeeling_days | 2015-07-11 12:01 | travel | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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