道後温泉本館の魅力に触れる

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そして、今回の旅のメインイベント
(初日しょっぱなに、ネタばらし 笑)、
道後温泉本館!

駅前からハイカラ通りを真っ直ぐ進み
突当りを直角に右に曲がると
その突き当りに、いきなりこの古色然とした
素晴らしい建物が出現するのだ。

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脛に傷して苦しんでいた一羽の白鷺が
岩間から噴出する温泉を見つけ、
脛を浸した傷は完全に癒えてしまい、
白鷺は元気に勇ましく飛び去ったという。
それが道後温泉の発見だと
郷土地誌『予陽郡郷俚諺集』
宝永7年(1710)に書かれているらしい。

だからだろう。
この本館の建物のあちこちに白鷺が飾られている。

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さらに、伊予国風土記逸文には、
大国主命と少彦名命が伊予の国に来た際、
重病にかかった少彦名命を大国主命が
掌にのせて道後温泉の湯であたためたところ、
たちまち元気になり、
石の上で踊ったと記されている。

その石は「玉の石」と呼ばれ、
道後温泉本館の北側に奉られている。

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風呂に入るには、
4つのコースがあって、
霊の湯と神の湯の二つに入れる
霊の湯二階席というのを選んでみた。

まず、二階の広間に通されて、
浴衣とてぬぐいを渡され、
座敷の席をあてがわれ、
そこに荷物を置いたらすぐに
霊の湯に案内される。

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二階から急な階段を降りると
質素な脱衣場があり
扉を開けるとなんとも趣のある
石造りの風呂が出現する。

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花崗岩でできた湯船は、
明治25年のものなのだとか。

霊の湯は誰もいなくて貸切状態!
二つの湯釜に湯が貯められて
そこから浴槽に流れ出す仕組みだ。
源泉も数種類あり温度がちがうため
全く湯を薄めずに42度ぐらいの
適温の湯にできるのだそうだ。

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湯の具合も柔らかくていい感じ。
日本最古の温泉は、アルカリ性単純泉なのだそうだ。
割とさらっとして
湯上りも肌がさらっとする感じ。
のんびり浸かっていると
ふにゃふにゃになりそうな感じ(笑)

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一旦座敷に戻ると、
今度は神の湯に案内される。
こっちの方は打って変わって
大衆浴場といった感じで
広い脱衣場も趣があった。

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左右に同じ広さの浴場があり
中身はほぼ同じ。
湯釜があって浴槽に湯が流れ込むのは
霊の湯と同じ仕組みだった。

向かって左側の浴場の方には
以前ここが源泉だったという目印がついていた。

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神の湯にも座敷があって、
ここは結構人が沢山くつろいでいた。
こちらの方が湯治場という雰囲気が濃厚で
いい感じだった。

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再び座敷に戻ると、
お茶とおせんべいが出された。
せっかくだから、温泉には欠かせない珈琲牛乳を!

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最後に天皇が入ったという湯殿や
夏目漱石がいた?という坊っちゃんの間を
案内され終了!

来年1月14日から耐震改修工事に入り、
工事終了は7年後だとか。
2階の霊の湯は休業で、1階神の湯は営業するらしい。
なので、この時期に全景を見れて良かった!

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道後温泉本館
住所:愛媛県松山市道後湯之町5番6号
電話:089-921-5141(道後温泉事務所)
営業:6:00~
https://dogo.jp/onsen/honkan

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by darjeeling_days | 2018-08-03 14:45 | travel:旅 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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