ANAの問題

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高松からの帰りも往路同様ANAで飛んだ。

だけど、このところのANAは、エンジンの点検・交換問題で欠航が相次ぎ、
機体のローテーションもあれこれ大変で、
急きょ機体の変更なんかも起こっている。

まさに羽田ー松山のANA便でそれにぶち当たったのだが
では、いったいなんでそんなことが起こってしまったんだろう?

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ANAは大量に購入した最新機種ボーイング「787」型機の
搭載エンジン(英ロールス・ロイス製)に設計上の問題があるため、
国土交通省の指示に従って点検をおこなっているという。

そのため、機体のやりくりに苦慮し、7月4日以降順次欠航間でしている状況だ。
一応他の航空会社や交通機関への振り替えのしやすい区間の運休に留めているが、
9月以降も「欠航はゼロではない見込み」なのだと。

B787には搭載エンジンが2種類設定されているが、
今回ANAがあえて従来と変更し選んでしまったロールス・ロイスの
「トレント1000」型に不具合があった。

JALは米ゼネラル・エレクトリック(GE)の「GEnx」型を選んだため、
このような問題は発生していない。

たかが点検でこれだけ長期間になってしまったわけは、
点検対象エンジンは海外の航空会社も使っているため、
不具合対応に必要な交換部品の入手が長期化しており
そのために大量欠航に追い込まれたという。

トレント1000型エンジン内で空気を圧縮する
「中圧圧縮機」の回転翼で起きたものだ。
この圧縮機には計8段の回転翼があるが、
入ってきた空気が微妙に乱れ、
1段目と2段目の回転翼が激しく振動することがある。
ロールス・ロイスが行った試験で、
最悪の場合亀裂が入る可能性が確認されたという。

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従来の747のような大型機ではなく、
燃費も効率もよい787のような中型機が世界的にも人気が高く
海外への飛ばせることを考えると、
最新鋭の787の需要は大きいのだが
全て英ロールス・ロイス製のエンジン機を選んでしまったところに
今回の対応の問題点があったのかもしれない
(規模の経済性を考えると纏めて購入せざるを得ないのかも)。

いずれにせよ、一刻も早い問題解消に取り組んでほしいものだ。



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by darjeeling_days | 2018-08-06 20:21 | life | Comments(0)

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