老松の夏柑糖
2019年 04月 06日
老松という京都の老舗の和菓子屋がある。
嵐山(北野)線に乗って出かけると
北野天満宮の近くにこの店があるのだ。
夏になると店のサファードに名前入りの額がお目見えするほど
有名な和菓子が「夏柑糖」だ。
日本原産の作物や、
古くから食されてきた素材に注目して創菓された
「山人艸果」というシリーズの一つだ。
ちなみにこのシリーズには、
橙糖珠(だいとうじゅ)
酒菓三宝(しゅかさんぽう)
本わらびもち(ほんわらびもち)
蓮根餅(れんこんもち)
香果餅(こうかもち)
などがラインナップされてる。
純粋種の夏みかん果汁と寒天をあわせ、
再び皮に注いで固めただけのシンプルな寒天菓子。
これは巷ではフルーツゼリーの一種なのだろう。
ただ、食感はゼリーというよりもやはり寒天だ。
戦後まもなく、もののない時代に、
庭にあった夏蜜柑の果実に、
少しの砂糖と寒天を合わせて、
上七軒の数寄者の客のためにったのが最初らしい。
寒天は酸とは相性が悪く
固まりにくいのだそうで
酸の強い夏蜜柑の果汁を合わせるのは苦労したのだとか。
食べてみれば洋のフルーツゼリーとは
一線を画することが良くわかる。
まさに和菓子の味わいなのである。
これは寒天のなせる業。
熟練の和菓子職人によって生み出される味わい。
フルーツゼリーなら僕にでも作れるが、
これは、絶対に無理だとしか言いようがない。
こういう菓子を知ること、
継承されること
そういうことが
この時代とても重要なことだと思った。
by darjeeling_days
| 2019-04-06 18:11
| Sweets:和菓子
|
Comments(0)







