ニック、逝く

冒険家の食卓

ニック、C.W.ニコル氏が昨日逝去したとのニュースが飛び込んできた。

「環境保護活動で知られる作家のC・W・ニコルさんが3日、
直腸がんのため長野市の病院で死去した。79歳だった。」

則さんが八ヶ岳山麓甲斐大泉でやっていた
ペンションドンキーハウスで、
C.W.ニコルさん(僕らはニックと呼んでいた)と最初に会ったのは、
1982年のことだった。

大きな体、まるで熊さんのような巨体で、
ドンキーハウスの別途はさぞ狭いだろうなあと思ったことを
昨日のように思い出す。

暖かく包んで包んでくれる優しそうな目
上手な日本語で森のすばらしさを語ってくれた言葉たち
彼からもたくさんのことを学んだ。

則さんから『ティキシー』を進められて読んだばかりで
その著者と会えるとは思ってなかったので、
本当にうれしかったなあ。

丁度『冒険家の食卓』が出た次の年、
『バーナードリーチの日時計』が出た頃だった。
バーナードリーチの日時計は、
言葉が素晴らしかった。
ニックは詩人だったなあと、
この本を読むたびに思ったものだ。

その後、数年して2度ほどお会いできた。
ドンキーハウスと黒姫の森でだった。

開高健氏との対談『開高健とC・W・ニコルの野生の呼び声』も
『風を見た少年』も『冒険家の森』も『C.W.ニコルの旅行記』も
大好きだったなあ。
他にもいろんな本が僕の本棚にはあったっけ。

やっぱり最高の作品は『勇魚』だろう。
まるで日本人作家が書いたような
深みと凄みのある作品だった。

いうなれば、日本人よりも日本人らしいニックだった。

ニックも則さんもミーコさんも敏器も、
向こうで焚き火囲んで美味しいもの食べてるかなあ。

合掌

ティキシー


バーナード


勇魚


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by darjeeling_days | 2020-04-04 10:53 | book | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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