松下社

DSC_1646


Yusuraから車で1分のところに、
民話の駅 蘇民というのがある。
民話の駅って何だろうとおもっていたら、
蘇民将来に因んだ地元の食材などの販売場だった。

その民話の駅 蘇民のすぐ裏に
松下社という社がある。

ここはどうやら蘇民将来に由来のある神社のようで
祝祭神はもちろん素盞鳴尊。
それに加え 菅原道真なども祀ってあるらしい。

DSC_1648

割と古めかしい神社で
手水舎は枯れていた。

DSC_1649

鳥居をくぐると蘇民将来を祀る蘇民祠がある。
通称は蘇民社だという。
蘇民将来の伝説は有名だ。

蘇民将来=牛頭大王=祇園大明神=素戔嗚ということになっているので
この社もスサノオノミコトが祀られているのだろう。

正月になるとこの蘇民社では古くから
「蘇民将来子孫」と書いた桃符を配布し、
伊勢志摩地区の人々はそれを注連縄に吊るして
厄を逃れるという。

伊勢神宮のおひざ元なのに、
なんで素戔嗚?って不思議になっていたのだが
ここがその原因の神社ということなわけだ。
でも、ここに何故そんな伝説が残っているのかは
以前としてなぞである。

DSC_1650

蘇民社は、小さな社だ。
榊が祀られているのだが
すっかり枯れて茶色くなっていた。

松下社_d0227799_14563486.jpg

奥へ進むと本殿がある。
木の鳥居をくぐるとその先に拝殿、
さらにその奥に本殿がある。

DSC_1652

本殿はこの地方らしく檜作りで、
普通の神社とは異なる造りになっていた。

この本殿は、伊勢神宮同様、
20年に一度遷宮するのだそう。
伊勢神宮の2年後に行われるのが常なのだとか。
なので、4年ほど前に遷宮したため
見た目もそれほど古く感じないのかもしれない。

DSC_1653

拝殿には大きな提灯が吊るされており、
松と五芒星という面白い神紋が掲げられていた。

DSC_1655

拝殿に掲げられた素戔嗚尊の文字。
菅原道真と、他に不詳の神様も祀られているらしい。
この一帯にあった神社を合祀したのだろう。

DSC_1656

先の五芒星の提灯のみならず、
この神社の面白いところはいろんなところにある。
たとえば、これは普通の神社なら狛犬のはず。
狛犬が祀られる場所に
こんな榊の束が置かれているんだ。

DSC_1657

松下社境内は、森に包まれ、
厳かな雰囲気だ。
静かで清々しい。

DSC_1658

休憩所といった茅葺屋根の建物もあった。

DSC_1659

そしてこちらは社務所らしきたてもの。
残念ながらだれもおらず、
御朱印などはもらえない。

DSC_1661

参道の右手には、榊を束ねた
山の神が祀られている。
朽ちてしまう榊なので、
一定期間ごとに祀りなおされているのだろう。

DSC_1662

南側にも参道があり鳥居がある。
こちらが表参道という形だろうか。

DSC_1645

南側鳥居から本殿へ続く参道の左手に
樹齢1000年を超えると言われる大楠がある。
三重県の天然記念物にも指定されており、
下部は大きな空洞になっている。


松下社(まつしたのやしろ)
住所:三重県伊勢市二見町松下1346



dd_fotterjpg

by darjeeling_days | 2020-10-04 10:30 | shrine:神社・稲荷神社 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


by darjeeling_days
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31