角松配信ライブ 「お前と俺」

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2015年に35周年記念ライブのプロモーション目的で始まった
角松敏生の全国ライブ「お前と俺」。

全国の小規模都市をきめ細かく回るツアーで、
角松敏生とキーボード隊3名(小林信吾・友成好宏・森 俊之)のうち
1名が交代で参加するという面白いツアー。
マルチトラックレコーディングデータの入ったPCと
ミュージシャン二人だけのライブなのである。

マルチトラックレコーディングデータとは、
レコードの音源を楽器ごとにすべて個別に
収録されているデータベースといってよい。

例えば、NO END SUMMERのマルチトラックレコーディングデータは、
ギター、ベース、ドラム、コーラスなど、
各パートごとの音がPCに入っていて、
今回は角松の声、角松のギター、キーボードを除いて
PCが音を出しだし、
角松と森さんがそれとともに生で演奏するということになるわけだ。

なので、たとえば、角松の好きなように
青木さんのベースの音を強調するとか
そういうことができるのだという。

2015年にスタートしたころは、
よくPCが固まってツアーの副題「サスペンス」とうのが
PCが固まるか固まらないか、
まさにサスペンス状態という意味に使われたらしい。(笑)

今回は「お前と俺」全国ツアーができないので、
オンラインで配信ライブという形だった。

もっとも、角松の場合は、あくまでも音にこだわるので、
生演奏ということではなく
2人+PC演奏で収録したものを
実際にスタジオで角松が生放送で話を加えるという形式。
今回は森 俊之との演奏で、ライブには森 俊之が参加。

10月に残念ながら小林信吾ががんで逝去してしまったため、
その追悼という意味も含まれているのかと思ったら、
「まだ追悼はしない!」とのこと。

番組半ばではラジオを聞きながら実況解説する場面も。
これは普段からFM東京の角松の放送を聞いている
コアファンしかわからないパートで、
今回のライブのために開設されているチャットが荒れた(笑)。

確かに25分、角松らがラジオをリアルタイムで聴き
「ふんふん、そうなんだよ、これね!」みたいな解説されても、
ラジオ聞いてないとなに?って話にはなる。

でも、まあ、角松らしいといえば角松らしい。
そもそもお前と俺がプロモーションライブだということを考えれば
これもラジオのプロモーションだと割り切ればいいのかな。
実際、僕もラジオ聞いたことなかったけど、
ラジコで聴いてしまったからね。

ただ、純粋に角松の曲が聴きたくて3500円払った人間だと
このパートは不要ということにはなるわけだ。

まあ、還暦の爺が好き勝手やっている配信ライブだから
こういうことがあってもいいことにしよう。
僕も含め還暦じじいは頑固だしね(笑)。

番組(配信ライブではなく角松のテレビ番組みたいだった)の途中
2015年にスタートして各地を回ったドキュメント映像とか
角松について語る小林信吾の15分のインタビューなども混じえ
盛りだくさんの内容。
コアファンはうれしいよね、こういうのも。

で、今日のセットリスト。

 YOKOHAMA Twilight Time
 真夜中の太陽
 飴色の街
 風車
 I'd Like to Be Your Fantasy
 砂浜
 主張#1
 Love Junky
 How is it
 Catch Me
 浜辺の歌

 花瓶

最後の花瓶だけは、小林信吾とのライブ映像。

角松曰く、
 1984年のAFTER 5 CLASHから
 1992年の君をこえる日までは
 自分の権利ではないので、
 ダイレクトマルチトラックがない
ということだそうだ。そんなことがあるのだなあ。
レコード会社あるいはその関係者が権利をもっているのか?

この時期の音を一番きいていたので、ちょっと残念。

最近REBIRTH系のアルバム出すのは
そういう理由もあるのだろうか?

ともかく、相変わらずの角松節炸裂の配信ライブだった。
角松の配信ライブは、初回のみ角松のリアルタイムの話が聴けるが
じっくり聞きたい人向けに一週間はストリーミングで演奏が聴ける。
まあ3500円で両方楽しめるなら、やっぱり安いではないかと。

年末ライブは行かれないけれど
(是非配信ライブしてほしい)、
来年の横アリでの40周年ライブには是非参戦したいものだ。

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TOSHIKI KADOMATSU Performance お前と俺
2020 ON LINE
2020年11月14日 20:00スタート
2020年11月21日 Streaming
提供:e+

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by darjeeling_days | 2020-11-14 22:50 | music | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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