堀之内の賽の神

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八王子市東中野にあるの東中野熊野神社を
野猿(由木)街道に沿ってわずかに西に戻り、
尾根方面に入ったところに「賽の神」がある。

場所的には、八王子市堀之内になる。

賽の神というのは面白い神様で、
他所と区分けする場所に建っている神様だ。
結界のような役割を果たす。

「日本書紀」では、サヘノカミをフナド(岐)と表現していて
外界から押し寄せてくる疫病の魔障を防ぐものとしている。
サヘノカミは道祖神と一体とみなされることが多く、
道祖神の石碑には台石や表石には
天鈿女命や猿田彦命(この二人は夫婦)の名が記され
この二柱を祀ってあると思われる場所も多い。

天鈿女命と猿田彦命は瓊瓊杵尊を道案内したため
中世以降、道祖神、庚申と習合し、
道案内の神・旅の守護神ともなったらしい。

それから柳田国男は『石神問答』で
石神は道祖神と結びつき、
サヘノカミと呼ばれることもあるとし、
道祖神は縁結びの神であることがあるが、
その信仰には性器崇拝を伴うことがあると書いてある。

柳田国男は石神(=ミシャグジ)は大和民族に対する
先住民によって祀られていた塞の神(境界の神)で、
大和民族と先住民がそれぞれの居住地に立てた
一種の標識であるも考察したているのが面白い。

前書きはこのぐらいにして、
赤い鳥居が上に立つ階段を中ほどまで登ると、
右側に小さな祠が立っていて
その中に二柱の賽の神が祀られている。
しかも、ここの賽の神はもろ男根の形をした性神だった。

その結界的な場所に何故性神なのだろう?
性神は子孫繁栄の意味合いがあって、
その意味と結界というか標識と
どんな関係があるのだろうか?

もともと縄文時代の石棒を祀ったところも多いけれど、
ここの賽の神(=石神・性神)は左側が元々の物らしく、
右側に最近になって新たな男根石を設置しているようだ。
由来がかかれていないのでよくわからないが、
とっても面白い風俗だと思う。

ちなみに、祠の外に幾つか建っている石も
男根に見える石で、
見ようによっては縄文の石棒か環状列石の立石にも見える。

この場所が昔から性神として祀られているのが
良くわかる祀場だった。

下柚木には永林寺豊川稲荷奥の院の性神があり
堀之内にこんな賽の神があり、
東中野熊野神社前のお地蔵さんの立つ一画に
一つ立っている立石も見ようによっては男根石だ。

この一帯はこういう面不思議なものがあるので、
散策の時にはじっくりあれこれ観察しないといけないのである。

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(東中野熊野神社前の立石)

堀之内 賽の神
住所:東京都八王子市堀之内1217-16
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by darjeeling_days | 2020-12-30 15:00 | shrine:神社・稲荷神社 | Comments(0)

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