寒露 初候「鴻雁来(がんきたる)」

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秋分が終わり、今日から二十四節気が「寒露」に代わる。「かんろ」という言葉は、お茶好きはついつい「甘露」という言葉を想像してしまうのだけれど(笑)、そうではなく「寒露」という感じが荒れられており、露が冷たい、つまり朝露・夜露が冷たく感じられる頃という意味らしい。このところ、日中はまだまだ気温が上がって暑いのだけれど、朝夕は冷んやりとした空気が流れているのは事実だろう。ちょっと前までの秋の長雨という感じだった気候もようやく終わり、澄み渡った青空の下では、米の収穫もそろそろ終わりが見え始め、それに続くほかの農作物の収穫もちょうどたけなわを迎える時期なのだという。字だけ見ていると、もう少し寒くなったころを示す暦のようにも見えるけれど、二十四節気はこれから霜降、立冬、小雪、大雪、冬至と続くので、10月初旬のこの季節の暦表現として「寒露」は至極まっとうな表現であるのはよく分る。

そして七十二候は、初候 「鴻雁来(がんきたる)」。

鴻雁とは、渡り鳥の「がん」のことだが、「鴻(ひしくい)」は大型のがんを、「雁(がん)」は小型のがんを指すらしい。雁は普段北にいて、この季節に南に戻り越冬するとまた北に帰っていく。つばめが日本で子育てをし、越冬しに東南アジアに戻るのと同じような行動だが、日本は雁にとってはつばめの東南アジアと同じということなのだろう。その年初めて北から訪れる雁は初雁と呼ばれるが、雁などの冬鳥たちが北からやってくれば秋も本番ということらしい。

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by darjeeling_days | 2021-10-08 10:20 | calendar:暦・歳時記 | Comments(0)

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