懐かしの宮川で、唐揚げ定食

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今日は、懐かしの茅場町に出かけたので、ランチタイムには”宮川”でご飯を食べることにした。ここはランチタイムになると大行列のできる人気店。コロナでも同じかなと思いつつちょうど11時には用事が終わったので、朝抜きだったから、お店にいってみたら、11時開店で2分前という時点ですでに10人ぐらいの行列ができていた。さすが宮川侮りがたし。

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この店、なんとなくこの一帯では割と新参者という印象が強いのだけれど、いつできたのか全く記憶にないので、やっぱりずいぶん昔からあったのかもしれない(調べてみたら昭和41年(1966年)創業だった。鳥徳が100年老舗なので、それから比べると新参者であることには間違えないが、さすが茅場町古い店が多い。)。茅場町の南側は、鳥の卸の店が多く、鳥徳といいこの宮川といい、歴史を感じさせるたたずまいだったのだが、鳥徳は建物の建て替えにはいってしまったので、しばらくお店で食べられないようだ。

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幸い一巡目にはいれたので、すぐに入店。店内はこじんまりした中にテーブルをぎゅっと押し込めた感じの、昭和な雰囲気が漂っている。テーブルの間には透明なビニールシートがあって、なんだか若干興ざめな雰囲気だが、このご時世、これが安全なんだよね。

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一人客は、カウンターが空いていると、基本カウンターに案内される。着席するや否や、おしぼりとお茶と鶏スープが出てくる。初めていった数十年前には、こんなに早くスープが出てきたら冷めちゃうよねと思ったのだけれど、安心してください(笑)。このスープはお通しのようなもので、ちゃんともう一杯ご飯とともにお替りスープが出てきます。そういえば、東京証券会館の裏にあった焼き鳥吾作でも、スープのお替りが出てきたものだったなあ。

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メニューはこちら。焼き鳥屋さんなので、焼き鳥が乗った丼が2種類ある。かしわ丼と焼き鳥丼。かしわ丼はねぎまが三本乗っているやつで、焼き鳥丼はねぎま・砂肝・レバが各1本乗っている。他にもレバー丼があるが、これは論外(^^;。これで足りなければ、焼き鳥は1本単位で追加可能。

ほかには唐揚げ定食と手羽先定食がある。実は、僕はここでは焼き鳥食べたことがないのだ。一度食べてみようと思いつつ、ついつい唐揚げ定食食べてしまうからだ。唐揚げって、それほど好きというわけではないのだけれど、ここの唐揚げは別格だ。まだ若かりし頃、先輩に連れてこられて初めてここで唐揚げ食べたときに、かなり違和感があったのだけれど、今では、これこそ唐揚げ!と思えるのだからなんとも不思議なことだ。今日も有無を言わさず”唐揚げ定食で”と注文したのだった。

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どんな違和感があったかは、もう少し後で書くとして、カウンターに陣取るメリットは、厨房がのぞけること。用意された唐揚げ用の鶏肉が積み上げられていて、熟練のおじさんが、次から次へと油の入った鍋の中にそれを放り込んでいく。焼き鳥定食の場合は、もも肉3つと骨付き肉(手羽元?)2本が付いてくるのだけれど、たくさん注文が入っても何人前かをきちんと計算して、手早く上げていくのが凄い。焼き鳥を焼いているのは、僕が座った席からでは見られなかったけれど、この唐揚げを揚げる現場を見ながら定食が出てくるのを待つ時間というのも、やっぱり茅場町の宮川ならではなのである。

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そして登場した唐揚げ定食が、これ。この図を見て、違和感が2つあるはずだ。一つ目は、なぜ天つゆの器が?というところ。唐揚げに天つゆ?と思うけれど、これはポン酢ベースの唐揚げのたれだ。唐揚げの皿に添えられたネギをこのつゆに入れ、おもむろに唐揚げをつゆにくぐらせ頂くのだ。先に”違和感”と書いたのが、まさにこのこと。なぜ、酸味のあるたれに唐揚げを付けて食べるんだろう?と初めて来たときに思った。でも、これが意外と癖になる。おお、ポン酢と唐揚げって、合うんだなあと思えるから不思議だった。そして何日か経つと、また、宮川の唐揚げ食べたい!と思うようになるのだ。なんとも中毒性のあるポン酢つゆだこと。

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そしてもう一つは、唐揚げの色。唐揚げは、こう、なんとも香ばしさを感じる黄金色(あるいはきつね色)に挙げられて出てくるものという先入観があるのだけれど、ここの唐揚げは”白い”のである。衣は割とサクモチっとした感じで、米粉がまざっているのか?と思うほど、しっとりしている。そして肉はジューシー。皮つきの鶏肉の皮部分はサクサクなので、皮のいやさが全く感じられない。骨付きの肉も、骨は比較的小さくて肉がたっぷりだ。揚げたての唐揚げだから、気を付けないと口の中をやけどする。ふはふはいいながら、唐揚げをほうばる快感。こういう時はやっぱり口福だなあと感じてしまうのだった。

かろうじて1000円以下でこれが食べられるのがうれしい。かしわ丼も950円。半蔵門(平河町・麹町)では1300円はする。茅場町、やっぱりいい街だったのだなあと、改めて思うのである。まあ、まだ僕の通っている健保がここにあるので、年になんどかは茅場町に来るだろうから、”ディスカバー茅場町”でもしようかなと。

ご馳走様でした。

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やき鳥 宮川

住所:東京都中央区日本橋茅場町3-5-1
電話:03-3668-7080
営業:11:00~13:30/17:00〜21:15
定休:土曜・日曜・祝日
https://daisy1962.co.jp/

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第六回プラチナブロガーコンテスト開催!

ブログテーマ:第回六回プラチナブロガーコンテスト開催!
by darjeeling_days | 2022-04-18 11:30 | Japanese food:和食 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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