The Only Living Boy In New York
2022年 04月 23日
相変わらず平日の出勤時には、韓国ドラマばかり見ているのだけれど(キム・セジョンの「社内お見合い」を見終えて、今は、パク・ミニョンの「気象台の人々」、キム・ジウォンの「私の開放日誌」、ソン・イェジンの「39歳」を見ている。)、久しぶりに洋画を見た。題名は”The Only Living Boy In New York”。サイモン&ガーファンクルの名曲「The Only Living Boy In New York」から名付けられたこの映画の題名が、なぜ、「さよなら、僕のマンハッタン」という和のタイトルになったのかは知らないけれど、ストーリー的には”昔の僕にさよならしなければならなくなった町”という感じなのだろうか。
昔のNYから大きく変わってしまった今のNY。それでも、まだ上流階級風のNYの雰囲気が残るアッパーウエストサイドに住む両親の元を離れ、自立したいと思いつつ、ロワーイーストに住みぱあっとしない日々を過ごす主人公のトーマス(「ファンタジックビーストシリーズ」の主役のカラム・ターナーが演じる。)。恋人のいる女性ミミに恋しながら、大手出版社を経営する父親(ピアース・ブロスナ)の不倫を許せず、でも、その不倫相手と関係を持ってしまう。そんな彼を見守るアパートの隣人初老のW・F・ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)。W・Fは、ミミを振り向かせる方法(ミミに”トーマスを失ってしまうかもしれないという恐怖を感じさせないといけない”とアドバイス)をトーマスに伝授し、ミミは次第にトーマスの方を向くようになるが、トーマスは逆に知的で年上の父親の不倫相手フリーの編集者ジョハンナ(ケイト・ベッキンセール)に惹かれていく。ミミは去り、父親にジョハンナと寝たことを告げるトーマス。
トーマス心配の種だった母親ジュディス(「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダを演じたシンシア・ニクソン)は、以前美術評論を書いていたという女性で、結婚してからは心の病もあって、やや引きこもりがち。公園でいつも同じ作家のペーパーバックを読んでいる。そんな母親をないがしろにして不倫をしていた父親を許せないはずだったトーマスだが、父親、母親、そしてW・Fの間に隠されていた大きな秘密を知り・・・。

こんな風に展開していくストーリーは、世間知らずの青年が大人になるための男性目線のイニシエーション物語ではあるのだが、ちょっとしたアンソロジーっぽくて、まあこんなのもありかなと感じる内容だった。
ミミは、トーマスに惹かれながらトーマスとジョハンナの関係を知り去ることを、最初から役割として与えられていたし、そもそもジョハンナが、なぜトーマスの父親を愛していながらトーマスとそんな関係に陥ったのかが全く説明なくやり過ごされる部分は、まさに男性目線だと言わざるを得ない。そんな部分に、昔風のNYを舞台にしたショートストーリーの片鱗を垣間見たりする。
僕の場合は、ストーリーはまあそこそこ見ながらも、流れる音楽に合わせるように登場するNYの町の風景にすっかり魅了された。サイモン&ガーファンクルやボブディランの音楽は、昔のNYをほうふつとさせるには十分すぎる効果を持っていたし、ナレーションで語られる昔のマンハッタンとは対照的な今の安全なNYが画面に流れていく。
この手の映画は”よくできた映画だ”と評していいのか全く分からない。深い感動があるわけでもなく、深い共感があるわけでもない。しかし、いかにも生真面目な風采の上がらない青年の大人になる通過点を描いた映画という意味では、それなりに成功しているのかもしれない。
昔のNYから大きく変わってしまった今のNY。それでも、まだ上流階級風のNYの雰囲気が残るアッパーウエストサイドに住む両親の元を離れ、自立したいと思いつつ、ロワーイーストに住みぱあっとしない日々を過ごす主人公のトーマス(「ファンタジックビーストシリーズ」の主役のカラム・ターナーが演じる。)。恋人のいる女性ミミに恋しながら、大手出版社を経営する父親(ピアース・ブロスナ)の不倫を許せず、でも、その不倫相手と関係を持ってしまう。そんな彼を見守るアパートの隣人初老のW・F・ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)。W・Fは、ミミを振り向かせる方法(ミミに”トーマスを失ってしまうかもしれないという恐怖を感じさせないといけない”とアドバイス)をトーマスに伝授し、ミミは次第にトーマスの方を向くようになるが、トーマスは逆に知的で年上の父親の不倫相手フリーの編集者ジョハンナ(ケイト・ベッキンセール)に惹かれていく。ミミは去り、父親にジョハンナと寝たことを告げるトーマス。
トーマス心配の種だった母親ジュディス(「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダを演じたシンシア・ニクソン)は、以前美術評論を書いていたという女性で、結婚してからは心の病もあって、やや引きこもりがち。公園でいつも同じ作家のペーパーバックを読んでいる。そんな母親をないがしろにして不倫をしていた父親を許せないはずだったトーマスだが、父親、母親、そしてW・Fの間に隠されていた大きな秘密を知り・・・。

こんな風に展開していくストーリーは、世間知らずの青年が大人になるための男性目線のイニシエーション物語ではあるのだが、ちょっとしたアンソロジーっぽくて、まあこんなのもありかなと感じる内容だった。
ミミは、トーマスに惹かれながらトーマスとジョハンナの関係を知り去ることを、最初から役割として与えられていたし、そもそもジョハンナが、なぜトーマスの父親を愛していながらトーマスとそんな関係に陥ったのかが全く説明なくやり過ごされる部分は、まさに男性目線だと言わざるを得ない。そんな部分に、昔風のNYを舞台にしたショートストーリーの片鱗を垣間見たりする。
僕の場合は、ストーリーはまあそこそこ見ながらも、流れる音楽に合わせるように登場するNYの町の風景にすっかり魅了された。サイモン&ガーファンクルやボブディランの音楽は、昔のNYをほうふつとさせるには十分すぎる効果を持っていたし、ナレーションで語られる昔のマンハッタンとは対照的な今の安全なNYが画面に流れていく。
この手の映画は”よくできた映画だ”と評していいのか全く分からない。深い感動があるわけでもなく、深い共感があるわけでもない。しかし、いかにも生真面目な風采の上がらない青年の大人になる通過点を描いた映画という意味では、それなりに成功しているのかもしれない。

by darjeeling_days
| 2022-04-23 21:19
| drama/cinema:ドラマ
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