Reading Tracks 2022.06
2022年 07月 02日
6月に買った本。ほとんど読み終えてるのだけれど、今日は時間があったので、残りを完読するために、久しぶりに朝から読んでいたのは、以下の3冊プラス2冊のガイドブック。
『東京ひとり歩き ぼくの東京案内地図。』 岡本仁
『また旅。』 岡本仁
『橙が実るまで』 田尻久子
『ことりっぷ 札幌・小樽』
『マニマニ 札幌・小樽』
『東京ひとり歩き ぼくの東京案内地図。』 岡本仁
『また旅。』 岡本仁
『橙が実るまで』 田尻久子
『ことりっぷ 札幌・小樽』
『マニマニ 札幌・小樽』
実は、岡本仁という人のことは全く知らなかった。1954年に北海道夕張市に生まれ、テレビ局を経てマガジンハウスに入社したのち、雑誌『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などの編集に携わった経歴の持ち主。2009年からはランドスケーププロダクツにてプランニングや編集を担当しており、主婦の友や各種雑誌に投稿もしているらしい。きっとどこかの雑誌で記事を読んだことがある人なのかもしれない。1954年生まれということは68歳。まだまだ元気な現役世代のお兄さんたちというところだろうか。
今回読んだ本は、まあ、真剣に読書するような内容ではなく、雑誌に掲載されていた記事をまとめたもの。好き嫌いはあるだろうなという感じの『東京ひとり歩き ぼくの東京案内地図。』。ファッション誌、シティー誌を渡り歩いただけあって、トレンドには敏感だったであろう著者。その彼が割と偏屈に 笑 選んだコースで歩き、記事を書きましたとさという感じだろうか。共感するところもあるし、そうでない部分もある。だから、共感しない部分では、うーん、僕ならこう書くなということを思いながら読むのも、またクリエイティブというところだろうか。
でも、『また旅。』のほうは、わりと旅先のちょこっとしたエピソードを小さいエッセイにまとめてバインディングしてある。こういうのは結構好物だ。パラパラと好きなところから、読んでいくのがいいのかもしれない。
今回読んだ本は、まあ、真剣に読書するような内容ではなく、雑誌に掲載されていた記事をまとめたもの。好き嫌いはあるだろうなという感じの『東京ひとり歩き ぼくの東京案内地図。』。ファッション誌、シティー誌を渡り歩いただけあって、トレンドには敏感だったであろう著者。その彼が割と偏屈に 笑 選んだコースで歩き、記事を書きましたとさという感じだろうか。共感するところもあるし、そうでない部分もある。だから、共感しない部分では、うーん、僕ならこう書くなということを思いながら読むのも、またクリエイティブというところだろうか。
でも、『また旅。』のほうは、わりと旅先のちょこっとしたエピソードを小さいエッセイにまとめてバインディングしてある。こういうのは結構好物だ。パラパラと好きなところから、読んでいくのがいいのかもしれない。
そして 『橙が実るまで』 田尻久子。田尻さんのエッセイは、なんだか心が静かになる効果を持っている。このスイッチ・パブリッシングからだされた本は、川内倫子さんんの写真とコラボされていて、装丁から本の作りまでかなり上質な仕上がりだ。『みぎわに立って』を読んだ後、すぐに『橙書店にて』を買って読んだ作家さんだ。うーん、作家さんと書いたけれど、本当に作家さんなのだろうか。田尻さんは熊本の路地裏にある「橙書店」の店主だ。きっと彼女にとってはそっちが本業なのかもしれない。
田尻久子という作家さんとの出会いは上のblog記事の通りだが、どのエッセイを読んでも、文章が上手だと思う。それもそのはず、もともとは、熊本の出版社で編集者をされていた経歴を持ち、現在も、文芸誌『アルテリ』の編集長を務める。
スイッチ・パブシッシングの新井さんがこの書店を知り、敏器を連れて行っただけではなく、ほぼ、世に出したといえるかもしれない。そのために、村上春樹、池澤夏樹、谷川俊太郎、柴田元幸、黒田征太郎など、今では多くの読者を持つ表現者たちが、橙書店で朗読会やトークイベントをやりたいばかりに熊本を訪れるのだという。池澤夏樹も柴田元幸も黒田征太郎もスイッチの常連さんだしね。
ともかく、読んでいて心が落ち着く文章を書く人、それが田尻さんなのだ。そんな彼女の文章のファンは多いのではないか。特にこの『橙が実るまで』は、田尻さんの祖母や家庭の事情が出てくる。結構重い話題も多いのだが、そんな話題でありながら、彼女の筆に係ると、ただ重いだけではない、どこか純化されるような文章に仕上がっているのがいい感じだと思った。
スイッチ・パブシッシングの新井さんがこの書店を知り、敏器を連れて行っただけではなく、ほぼ、世に出したといえるかもしれない。そのために、村上春樹、池澤夏樹、谷川俊太郎、柴田元幸、黒田征太郎など、今では多くの読者を持つ表現者たちが、橙書店で朗読会やトークイベントをやりたいばかりに熊本を訪れるのだという。池澤夏樹も柴田元幸も黒田征太郎もスイッチの常連さんだしね。
ともかく、読んでいて心が落ち着く文章を書く人、それが田尻さんなのだ。そんな彼女の文章のファンは多いのではないか。特にこの『橙が実るまで』は、田尻さんの祖母や家庭の事情が出てくる。結構重い話題も多いのだが、そんな話題でありながら、彼女の筆に係ると、ただ重いだけではない、どこか純化されるような文章に仕上がっているのがいい感じだと思った。

by darjeeling_days
| 2022-07-02 15:12
| book:本
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