Cafe Gresでミーヨンさんに会う
2022年 07月 31日
腹ごしらえした後、懐かしのカフェ・グレへ。町田駆け抜け通りに面したビルの二階だ。一階のタバコ屋さんも、ずっと昔から変わらずここにある。そういえば、一時期みんなしてパイプに嵌ったことがあって、僕は初めてのパイプをここで買ったのだったなあ。もうタバコ吸わなくなってはや35年だけど・・・。
カフェグレに初めて来たときのことははっきり覚えている。たまたまここを歩いているときに、新規オープンの案内を発見し、そのまま突入したので、開店からそんなに時間が経ってはいなかったはずだ。大学に入った年だった。あれから約45年。本当によく通ったものだ。
このグレの看板は二代目だったか。初代の看板は、同じ木製だったが、もう少し分厚い一枚板で、コーヒーのケトルがぶら下がっていたのではなかったか。もっと何というかシックな感じの看板だった。この看板に書かれている”オールドコーヒー”とは、寝かした豆を焙煎するオールドビーンズを使っているということだ。コクテール堂のOld5、この店では「楡」と呼んでいる豆で、今の僕のコーヒーの嗜好の原点を作っているのが、まさにこのコーヒーなのである。
レンガの階段は全く変わっていない。何度この階段を上り下りしただろうか。ほんと青春の店だ。ここに来るといろんな思い出がよみがえるのだ。誰かいるだろうと、この階段を上ると、やっぱり誰かいて、待ち合わせているわけでもないのに、ここで作戦会議をしたりした。
そして、グレのファサード。変わらないなあ。ほんとここに来ると、帰ってきたという気持ちになる。この扉を開ける時の、いまだに感じる懐かしさと、ほんの少しのドキドキ感。もはやいまは誰もここにいるわけでもないのに(今日は待ち合わせたけれど、それも30分後の話。)、それでもやっぱりこの扉を開ける時に、僕の青春が詰まった店だというだけで、あの頃と同じように、ちょっとドキドキする。
そうそう。店に入ると、なにはともあれ、まずはカウンターだ。本当に僕らはいつもカウンターに座っていた。みんなで来るときも、一人で来るときも、彼女とくるときでさえ、やっぱりいつも変わらずカウンターに陣取った。
一人で来た時には、カウンターの右側の席に陣取っては、いつもみさこさんとあれこれ話したりしたものだった。カウンターの後ろに並んだロイヤルコペンのコーヒーカップ。一杯目はノーマルなブルーフルーテッドのカップで出されるのだが、二杯目を頼むと、いつも今日はこれねと、いろんなカップでコーヒーを出してくれたのだったなあ。カウンター内の奥の方にはお兄さんが陣取り、丁寧にネルドリップで楡をいれたり、パンを焼いたりしていたっけ。
今日は開店してからまだそれほど時間が経っていなかったので、最初はみさこさんしかいなかったけれど、そのうち、お兄さんがやって来て、いつもの無口な感じで、でも微笑んでくれた。知らないバイトの女性もいたので、そこだけはなんか雰囲気が違っていたけれど、ここは本当にいつ来ても、お帰りと言ってくれているような安心感のある店なのだ。
最近はインスタで「昔ながらのいい感じのカフェ・喫茶店」としてとっても若者に人気になっているので、席を陣取れないかもと思い、ちょっと早く来たのだけれど、幸いまだお客さんは奥の方の席に1人だけ。このがらんとした雰囲気も好きだったなあ。

中央に大きなテーブルが一つ。奥の壁ぎわに、個室風にテーブルが4台。そして左手奥のテラスにテーブルが3台。もう何十年も変わっていないのが嬉しい。ただ、カウンター席が3席しかなくて、どうしたのかと思ったら、厨房内のシンクから水漏れがしてしまったということで、現在工事中なのだという。今日は、Morgen Roteの仲間小林夫妻と写真家で作家のミーヨンさんと待ち合わせなので、いつものカウンター席を断念して、中央のテーブル席を陣取った。
その前に、みさこさんに『ボイジャーに伝えて』を手渡しした。敏器が亡くなって10年。もう10年なのか、まだ10年なのか。でも、みさこさんがとっても喜んでくれたのが嬉しかった。
”そういえば、最近若者人気すごいですね”と聞いてみたら、”そうなのよ。みんな、飲み物やケーキを出すと、その場で撮影会になっちゃうのよね。”と半分あきれ顔をしていた。すみません。僕もその部類です。でも、それはもう最近のSNS人気が始まる何十年も前からだけどね。

一人で来た時には、カウンターの右側の席に陣取っては、いつもみさこさんとあれこれ話したりしたものだった。カウンターの後ろに並んだロイヤルコペンのコーヒーカップ。一杯目はノーマルなブルーフルーテッドのカップで出されるのだが、二杯目を頼むと、いつも今日はこれねと、いろんなカップでコーヒーを出してくれたのだったなあ。カウンター内の奥の方にはお兄さんが陣取り、丁寧にネルドリップで楡をいれたり、パンを焼いたりしていたっけ。
今日は開店してからまだそれほど時間が経っていなかったので、最初はみさこさんしかいなかったけれど、そのうち、お兄さんがやって来て、いつもの無口な感じで、でも微笑んでくれた。知らないバイトの女性もいたので、そこだけはなんか雰囲気が違っていたけれど、ここは本当にいつ来ても、お帰りと言ってくれているような安心感のある店なのだ。
最近はインスタで「昔ながらのいい感じのカフェ・喫茶店」としてとっても若者に人気になっているので、席を陣取れないかもと思い、ちょっと早く来たのだけれど、幸いまだお客さんは奥の方の席に1人だけ。このがらんとした雰囲気も好きだったなあ。

中央に大きなテーブルが一つ。奥の壁ぎわに、個室風にテーブルが4台。そして左手奥のテラスにテーブルが3台。もう何十年も変わっていないのが嬉しい。ただ、カウンター席が3席しかなくて、どうしたのかと思ったら、厨房内のシンクから水漏れがしてしまったということで、現在工事中なのだという。今日は、Morgen Roteの仲間小林夫妻と写真家で作家のミーヨンさんと待ち合わせなので、いつものカウンター席を断念して、中央のテーブル席を陣取った。
その前に、みさこさんに『ボイジャーに伝えて』を手渡しした。敏器が亡くなって10年。もう10年なのか、まだ10年なのか。でも、みさこさんがとっても喜んでくれたのが嬉しかった。
”そういえば、最近若者人気すごいですね”と聞いてみたら、”そうなのよ。みんな、飲み物やケーキを出すと、その場で撮影会になっちゃうのよね。”と半分あきれ顔をしていた。すみません。僕もその部類です。でも、それはもう最近のSNS人気が始まる何十年も前からだけどね。
そうこうしていると小林夫妻(高校時代の同級生で、Morgen Roteのオリジナルメンバーでもある)がやって来て、半年ぶりなのに、相変わらず昨日会ったみたいに会話が始まる。
すると、はじめましてのミーヨンさんが来店した。すぐに彼女だと分った。
韓国出身の写真家&作家で、名前は前から知っていたのだけれど、お会いすることになって予習も兼ねて彼女の本を3冊読んだから、なんだか初めましての感じではなく、さらに共通する”駒沢敏器”の話題がメインだったので、そこから約2時間、敏器をめぐっていろんなお話をしたのだった。
敏器とミーヨンさんが初めて会ったのが、2000年頃。ご主人が編集者だったことから二人が出会い、その後はまるで兄妹のように結構つるんでいたらしい。ホームパーティをしたり(敏器はそれが苦手だったらしいが)、ライブにいったり、2002年には沖縄や三重などに取材にも同行している。敏器はミーヨンさんの本の書評をいくつかの雑誌に書いたりもしたらしい。結構プライベートなことも話したけれど、その話の中には僕の知らない敏器もたくさんいて、それはなんだかとっても面白かった。僕らの前では割と末っ子的な存在だった敏器が、ミーヨンさんの前では兄貴面していたのだなという部分は、いかにも敏器らしくてなんだか笑えた。
彼がいなくなって10年経っても、こんな風に彼をめぐって彼と親しかった人と話ができるのは、やはり駒沢敏器の作品の魅力がなせる業なんだろう。とても楽しい時間を過ごして、僕らはカフェグレを後にした。みさこさんともっと話がしたかったけれど、それはまた今度。
すると、はじめましてのミーヨンさんが来店した。すぐに彼女だと分った。
韓国出身の写真家&作家で、名前は前から知っていたのだけれど、お会いすることになって予習も兼ねて彼女の本を3冊読んだから、なんだか初めましての感じではなく、さらに共通する”駒沢敏器”の話題がメインだったので、そこから約2時間、敏器をめぐっていろんなお話をしたのだった。
敏器とミーヨンさんが初めて会ったのが、2000年頃。ご主人が編集者だったことから二人が出会い、その後はまるで兄妹のように結構つるんでいたらしい。ホームパーティをしたり(敏器はそれが苦手だったらしいが)、ライブにいったり、2002年には沖縄や三重などに取材にも同行している。敏器はミーヨンさんの本の書評をいくつかの雑誌に書いたりもしたらしい。結構プライベートなことも話したけれど、その話の中には僕の知らない敏器もたくさんいて、それはなんだかとっても面白かった。僕らの前では割と末っ子的な存在だった敏器が、ミーヨンさんの前では兄貴面していたのだなという部分は、いかにも敏器らしくてなんだか笑えた。
彼がいなくなって10年経っても、こんな風に彼をめぐって彼と親しかった人と話ができるのは、やはり駒沢敏器の作品の魅力がなせる業なんだろう。とても楽しい時間を過ごして、僕らはカフェグレを後にした。みさこさんともっと話がしたかったけれど、それはまた今度。

by darjeeling_days
| 2022-07-31 15:00
| cafe:カフェ
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