うなぎ秋本で共水うなぎを❤

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このところ、どうも夏バテ?という感じで食欲がない(と言いつつ、昨日は町中華で炒飯食べたけど)。ならば、月曜日にも書いたけれど、そんな時には寿司か鰻なのである。で、月曜に寿司を食べたので、今日は鰻だ。

そして鰻ならば、行く場所は自ずと決まっている。半蔵門赴任以来、行きたいと思っていた”うなぎ秋本”だ。明治42年創業の100年老舗。オフィスから歩いて5分。中華の登龍からすぐ市ケ谷方面に下ったところにうある老舗の風格のある数寄屋作りの一軒家。

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横引の扉をあけて店内に入ると、何とも上品で整った印象の和の店だ。天井が低く、薄暗いけれど、壁には花がかかっており、テーブルも落ち着いた雰囲気。床は黒のタイル張りで、テーブルも黒塗りだから、落ち着いた雰囲気を醸し出している。13時ごろに訪問したのだけれど、時間的に丁度良かったのか、数席あいており、僕は一人だったので、ガラス張りの中庭の前の席に案内された。

店の奥には、別の入り口から入る個室の座敷があるらしい。そして二階にもお座敷があるという。やはり、この手の和の建屋は雰囲気があってよいものだ。この手の鰻屋はどんどん減ってしまっているので、この建物はぜひ残ってほしいと思わせる、素敵な建築物だった。

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さて、今日は初めてなので、もちろんこの店一押しの「共水うなぎ」(大井川の伏流水を豊富に使い一般的なうなぎの二倍の期間飼育した天然のような旨味と脂があるうなぎと解説されている)を注文する。お店の方が、「うな丼とうな重のどちらになさいますか?」と聞かれ、丼より重だよなと勝手な思い込みで重を頼んだのだけれど、これはちょっと失敗だった。重はうなぎとご飯が別になっている、いわゆる二段重だった。丼は、ご飯の上に鰻が乗ってくる。うーんやっぱり鰻はごはんの上に鰻が乗っているのがいいのだよね。次回は、丼にしよう。

でも、メニューには、共水鰻以外は、丼と重が別メニューになっていて、そちらの違いはなんなのだろう?謎が謎を呼ぶ 笑。

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最初に出された煎茶を飲みながら10分程度たったころ、お盆に一式乗せられて運ばれてくる。二段重の蓋を開けてみると、上段にうなぎ一尾、下段にご飯(銀シャリ)がはいっていた。やっぱりこれは日本橋美國屋のように、重でのっけにしてくれるといいのになあ。丼より重の方が見栄えも含めすきなのだ。

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そしてメインの鰻は、身はふっくら柔らかい。お箸で簡単に切ることができる、まるで飲み物といってもいい感じにふんわりしていた。うなぎの臭みなく、脂の具合もちょうど良い感じ。そして重要なのがたれの甘みなのだが、ここのたれは、見事に関東風。奥行きのある醤油の味わいが前面に立ち、わずかにほんのりと甘みが追いかけてくる。そんなたれが、鰻を引き立てるのだ。時々出会うただ甘いだけのみたらし団子のようなたれは、関東風の焼き方では鰻の美味しさを消し去ってしまうのが残念でならない。ここのたれは、エクセレント!という感じだった。

ただ、残念なことの、今日のご飯(銀シャリ)は、やややわらかかった。後から読んだ食べログの口コミには、「固めで我の好みの炊きあがり具合でご飯(銀シャリ)が感動だ。」と書かれていたので、たまたま今日のご飯が柔らかかったということなのだと思う。次回に期待したい。

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肝吸いは有料。300円だが、鰻の肝以外にも瓜、麩や椎茸などが入り、豪華な内容だ。しかも味がいい。肝もプリッと大きかった。

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そして何と言ってもお新香が彩豊かで美しく美味しい。蕪、人参、茄子、白菜、そして奈良漬け。意外と鰻と奈良漬けがセットになっているお店が多い気がする。でも、こんなに豪華なおしんこセットは、ほんと素敵だ!

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結局こんな風にご飯の上に鰻をのせるのだから、最初かあ乗っけて~。白焼きなら別でいいけれど。そう思うのは僕だけだろうか。

それにしても、もっと早く来ればよかった”うなぎ秋本”。さすがに美味しい良いお店だった。
また絶対に来る!と思った。
ごちそうさまでした。

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麹町 うなぎ秋本
住所:東京都千代田区麹町3-4-4
電話:03-3261-6762
営業:11:30~14:00/17:00~20:00
定休:日曜日・祝日・第2土曜日
https://www.unagi-akimoto.com/

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by darjeeling_days | 2022-08-10 13:30 | Japanese food:和食 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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