東北の伊勢 熊野大社

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今日最後の訪問地は、今日の宿泊地赤湯を通り過ぎて、南陽市宮内にある熊野大社へ。

熊野大社は、741年(天平13年)に聖武天皇が仏教による国家鎮護のため建立を命じた出羽国分寺の創建の際に招喚されたといわれているが、実際の記録には創建の時代に関する記録はないらしい。大同元年( 8 0 6 年)、平城天皇の勅命により再建されたと社伝されているので、東北でも一二を競う古社であることには違いがない。その後も時の天皇、法皇の恩恵をうけ、のちに天台宗・真言宗・羽黒修験・神道の四派も加わり、熊野修験の霊場としても栄えたという。

日本三大熊野大社(熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、各大社)、長野県軽井沢町にある熊野皇大神社、ここの熊野大社)といわれ、さらにこの熊野大社は、東北の伊勢ともよばれている。熊野大社というと、どうしても熊野速玉大社が素戔嗚をまつっているので、東北の”伊勢”というのにいわかんがあるのだけれど、ここは伊弉諾伊弉冉を祀ってあるので、伊勢と言われてもまあそうなのかもなあとも思わなくもない。いずれにせよ、お伊勢参りはもっと時代が下った後なので、その意味でも、伊勢の神様がアマテラスであってもなくても良いのかもしれない。

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境内に入ったすぐのところにある手水舎は、すでに秋のよそおい。境内のべつのところには、紅葉祭りの設えを準備中だった。

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そこから雰囲気のある石段を登っていく。両脇には高い杉の木が植えられていて、山奥の雰囲気が漂っているが、この地はそこまで山奥ではない。

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この長い階段の右側には、いくつかの摂社(境内社)
)が祀られている。

幸神社(猿田彦)、湯殿山神社(少彦名)、月山神社(月読)が祀られている。月山神社って、月読なのか?確かに調べてみると、月山神社は、天照大神の弟神の月読命(つきよみのみこと)を、出羽神社は出羽国の国魂である伊氏波神(いではのかみ)と稲倉魂命(うかのみたのみこと)の二神を、湯殿山神社は大山祗命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀ってあるらしい。
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46段の階段を登りきると、右手に熊野大社本殿が、左手に鐘楼と社務所が並んでいた。なんと、この神社、全面かやぶき屋根の社殿で、鬼瓦がしっかりと神社を守っている雰囲気が厳かでよい。古社の名前が生きている、そんな雰囲気で、ここはやはり山形に来たのなら詣でないといけない神社だということを感じたのだった。

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さらに宮彫りが素晴らしい。木鼻は獅子になっている。そして中央が膨らんだしめ縄はちょっと面白い。提灯も額字も雰囲気を盛り上げる。

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本殿の奥側にもいくつもの摂社(境内社)が立っていた。玉山八幡、菅原神社、お稲荷さん、白山神社、厳島神社、もはや八百万の神、なんでもござれという感じに、社がまつられていた。この裏手を進んだところに、本殿の裏側を見ることができる場所があるのだが、三羽のウサギの彫られている場所があって、この三羽のウサギを探せると、縁結びがうまくいくという話もあるらしい。

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この神社、東北という場所柄か、人を呼ぶ工夫をあれこれしているようで、伊弉冉伊弉諾がいわゆる日本のアダムとイブだったということで、縁結びを前面に押し出している。

若い女性にはとても興味があるようで、縁結びのお守り、おみくじ、水御籤、風鈴守りなど、あれこれ工夫しているのが面白かった。僕らは健康祈願のため、人形に名前と年齢を書き、水に浮かべるというのをやってみた。

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確かに若い女性が結構参拝して、御御籤を引いていたのが、なんとも和やかで面白かった。

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風鈴が沢山祀られているのは、縁結びの願いを込めて、若い女性が奉納していくからなんだなあ。

この神社には、詣でてよかった。なんとも古びた雰囲気も良かった。こういう正統派の神社を詣でた時に感じる厳粛な気分は、神社もうでのご利益の一つなのだろうと思った。

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熊野大社
住所:山形県南陽市宮内3476-1
電話:0238-47-7777
https://kumano-taisha.or.jp/


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by darjeeling_days | 2022-09-20 14:40 | shrine:神社・稲荷神社 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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