京都国立博物館で「茶の湯展」を堪能する。

京都国立博物館で「茶の湯展」を堪能する。_d0227799_18292025.jpg

朝ごはんを食べ終えて次に向かったのは、7条の東側にある京都国立博物館。

まずは、堀川通にでて、そのまま五条まで南下した。五条を左に曲がり東へ向かい、五条大橋を越えたらすぐに右折し、川端通りを少し行ったところの鍵屋町で今度は左折。正面通りをまっすぐすすみ、豊国神社にぶち当たったら、今度は右折し、七条へ。そこを左折すると、すぐ先に京都国立博物館がある。ちょうど三十三間堂の向かい側に位置する。

DSC_9220

今回ここを訪問したのは、丁度いま「特別展 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」が開催されているからだ。当初全く予定をしていなかったのだけれど、松宮さんに「茶の湯展」必見よと言われたのだから、これは美に行かないといけないと思ったのだった。日本茶の歴史にはさほど興味があるわけではないが、こういう機会がないとみられない茶道具なども多いので、さくっと見て回ることにした。

DSC_9205

今回は常設展はお休みで、茶の湯展のみ開催しているという。エントランスの横の入場券売る場で1,800円を払って、中庭を抜けて展示が行われている平成知新館へ向かう。途中右手に、東京駅のような赤レンガの建物があるが、こちらは京博のシンボルと言うべき煉瓦造りの洋風建築「明治古都館(旧 帝国京都博物館 本館)」だ。設計したのは、宮内省内匠寮の技師であった片山東熊(かたやまとうくま)だとか。

甲斐みのりさん原作のドラマ「名建築で昼食を」を思い出した。実際彼女の書籍『歩いて、食べる 京都のおいしい名建築さんぽ』には、ここは登場しているようだ。

DSC_9209

館内は当然撮影禁止なので、カメラ類は一切ロッカーに収納し、手ぶらで3階から順に見学していく。日本に茶がもたらされ、日本で発展していく過程に登場した、各種の茶器や茶にまつわる絵画、書物などが展示してある。

中国茶の人だった僕は、陸羽の茶経の写しとか、隠元和尚が中国から持参した煎茶器とかに興味があったのだけれど、実際にあちこち見て回っている中で、曜変天目は昔から好きだったので、ここに展示されていた国宝の天目にはすっかり魅了されたのだった。あとは、朝鮮の青磁の茶器類も素敵だった。一番気に入ったのは、真っ黒でちょっといびつな小さな抹茶器。長次郎作の「利休」だった。これは欲しいと思わず思ってしまったのだった。長次郎は、楽焼の創始者で、千利休の創意に基づき赤茶碗、黒茶碗を生み出した作陶家。詫びの雰囲気を器に記した人として有名だ。すっかり目の保養をして、博物館を後にしたのだった。

DSC_9221

京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527
電話:03-5213-3311
営業:9:30~17:00
定休:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日・休日となる場合は翌火曜日が休館)
https://www.kyohaku.go.jp/jp/

dd_fotterjpg

by darjeeling_days | 2022-11-27 20:20 | tea:茶 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


by darjeeling_days
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31