王の入園

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今日は、相模湖から秋山方面へ走ってみることにして出かけたのだけれど、橋本から城山湖、津久井湖経由で相模湖へ出ようと思ったら、ナビに別の道を誘導され、県道510線のバイパス経由で513号線に入り、さらに国道412号線で青山まで。こっち通る予定ではなかったのだけれどなあ。三ケ木まで出て相模湖へ向かうか、道志道から山越えするか迷ったのだけれど、「道志道」の文字になんか懐かしい気持ちになり青山を左折し、道志道へ。

そこから少し走った梶野から県道518号線(藤野津久井線)に入った。ここからは結構きついのぼりが続く。ワインディングなのだけれど、道もだんだん狭くなっていく。昔これを反対から降りた記憶があるのだけれど、よくこんな道車で走ったなあ。自転車で登っていくつわものもいて、なんて無謀なという感じだ。スーパーカブだと、2速若しくは3速じゃないと登らない。牧馬峠のあたりは、車一台通れるか通れないかの細い道。ここ覚えているなあ。当時エスクードに乗っていたのだけれど、両側に打たれた鉄製の杭が車体ぎりぎりだったっけ。

牧馬峠を越えると今度は結構な下り坂。でもカーブは少な目。すぐに里山に出る。ギャラリーとか陶芸工房みたいなのがあって、こんな山の中にと思った。相模湖から伸びてくる当初走ろうと思った県道517号とぶつかり、そこを左折。奥牧野相模湖線だ。帰りはここを通ろうと思う。

神奈川県相模原市緑区牧野あたりまでは里山と山のカーブが続く。だんだん山奥に入っていくという雰囲気。牧野には、藤野やまなみ温泉という施設があるのだけれど、今は休業しているという。今年7月になったらオープンしそうなので、そうしたら入りにこようかな。

牧野では、76号線(道志道と相模湖を結ぶ道)と合流するが、すぐに塞ノ神という分岐を左に折れ、517号線をそのまま進む。ゴルフ場の間を抜けさらに進むと秋山川にいたり、35号線にぶつかることになるので、そこを左折して35号線に入る。この35号線が、今日走りにきた秋山街道だ。正式名称は四日市場上野原線。上野原と都留を結ぶなかなかの道。35号線に入るとすぐに山梨県上野原市に入る。カブで東京と神奈川以外に行くのは初めてだ。まあ、上野原なんてご近所だけれどね。

しばらく走ると、今日ここに来ようと思ったきっかけの「大黒屋」が出現。昔あんなにいい感じの万事屋だったのに、今では、ちょっとさびれた地方の個人経営のコンビニという感じになっていたのがとっても残念だ。

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1983~4年ごろの大黒屋(40年前)
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2023年の大黒屋

このあたりまで、自宅から1時間程度。結構走ったつもりでも、そうでもないのかな。距離的には38㎞ぐらい。さらに進む。後で入りに来ようと思っている秋山温泉を通り過ぎると、人だかりのしている店があったので、何かと思ったら、「ぺこぺこ」というこのあたりでは人気のシュークリームやだった。とりあえず行きはパス。更に進むと、キャンプ場やゴルフコースがあって、このあたりの山の中なら、キャンプもいいかもなあとおもった。さらに進むと、公衆トイレがあった。バイク乗り(サイクルにストにも)にはとっても嬉しい施設。きれいな、できたばかりという感じのトイレだった。ここでちょこっと休憩。年取るとトイレが近くなって、カブ散歩の最大の問題がトイレだったりするのだよね。


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その先には、バイクが数台止まっているレストラン”ビストロ-ラント”があった。秋山街道では、結構な有名店らしく、評価も高め(食べログは評価する人が少なく点数低いけれど。)。さて、ここまでくると目的地はすぐそこ。35号線から急角度に曲がる脇道に降り、里山に入る。そこから林道のような細い道を川に沿って登っていくと、山のかなにぽつんと一軒家という感じの「王の入園」があった。「おうのにゅうえん」と読むのかと思ったら、「おうのいりえん」と読むらしい。

この一帯、鎌倉幕府を撃退した後醍醐天皇が、足利尊氏にそそのかされ、その一番の功労者であった護良親王を幽閉し殺してしまった後、護良親王に最後まで付き添った側室南方(雛鶴姫)が、護良親王を手厚く葬ろうと鎌倉から甲斐の国に逃げる途中、この地を通り息絶えたという伝説が残されている。あとで、走りに行く雛鶴峠は、まさに、その雛鶴姫の最後の地であったらしい。ということは、ここでいう王とは、その護良親王のことを指すのだろう。「王の入」(おうのいり)という地名が残されていて、この店の名前は、そこに由来するのではないか。

王の入園

この店は、やまめやいわななど川魚を使った季節料理が自慢の店。たしかに、近隣には清流がながれ、上野原市営マス釣場(秋山マス釣場)などもある。やまめやいわなは、刺身、塩焼き、揚げ、いろりぶし、押し寿司など、様々な形で楽しむことができるというので、かなり期待して到着したという次第。

すでに大型のバイク3台で来ていたおじさんたちが3名いたのだけれど、確かにこの年代の人には、魅力的に映る店だと思う。店内は横手に40名近く入れる宴会場があるが、表の店自体は、囲炉裏端に4席、座敷のテーブル4席のこじんまりとした店内だった。

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店の前には、川魚のいけすもあって、元気に泳いでいた。そういえば、川魚ということで、うなぎもメニューにあった。魚以外にも山の中なので、、山菜の宝庫、春はワラビ、ゼンマイ、タラの芽、フキ、ウドなども楽しめるという。ちょうど山菜が出始めた時期、これは楽しみだと思っていたところ、お店の人がきて「実は今日は、法事の団体さんが入ってしまい、魚系は相当お時間を頂かないとだめなのです」とのこと。どのぐらい待ちますか?と聞いたところ、これから団体さんが来てお料理をお出しするので、それが終わらないと難しいとのこと。最低でも1時間、場合によっては2時間近くはかかる様子。先に来ていた男性たちは、2時間までなら待てますとのことで、折角の川魚を楽しむことにしたらしい。

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僕も相当悩んだのだけれど、このあと、都留まで走り、戻ってきて秋山温泉でのんびりすることを考えるとここで、2時間は無理と判断。では、諦めるかと思ったところ、店主が天丼なら今作りますとのこと。山菜の入った天丼ならありかと思い、では川魚はまた食べに来ることにして(その段階で、また来ることを決めた。)、今日は天丼にしてみた。

天丼は見栄えは普通の蕎麦屋で出てくるような天丼。他と違うのは、うど、蕗の薹、タラの芽がはいっていたこと。さらに小鉢が三つ。みそ汁がちょっと変わっていて、きゅうりが入っていた。まあ春の味である蕗の薹、タラの芽、うどの三種を食べられただけでもよしとするか。ただ、川魚の頭(特にイワナの丸揚げは絶品だと聞いていただけに)になってしまっていたので、満足感が薄くて残念だった。

やはりこの店はリベンジ必至。
まずはご馳走様でした。

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王の入園(おうのいりえん)
住所:山梨県上野原市秋山遠所8190
電話:0554-56-2951
営業:12:00~20:00
定休:木曜日

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by darjeeling_days | 2023-03-11 17:00 | Japanese food:和食 | Comments(0)

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