南十字の音のイベント

南十字の音のイベント_d0227799_09535623.jpg

今日は2か月ぐらい前からお誘いを受けていたイベントの日だった。前日から出かけることを想定して、準備を進めていたのだけれど、朝起きて体調絶不調。やむなくドタキャンをして、家で寝ている日になってしまった。

南十字の音のイベント_d0227799_09571231.jpg

なんのイベントかというと、「小説『ボイジャーに伝えて』×知名オーディオ〜小説に出てくる音の世界を堪能しよう〜」というもの。親友 駒沢敏器の小説『ボイジャーに伝えて』の出版1年を記念して、出版してくれた風鯨社の鈴木さんが、自分の手掛ける書店「南十字」で、敏器の小説に出てくる「主人公が沖縄で出会ったスピーカー」の元である知名オーディオのスピーカーを使って、敏器の関連の音楽などを視聴しようというイベントだった。

告知文章にはこのような記載がされている。
"自然の中にある何かに手を触れて、その向こう側へ抜けると、そこは宇宙へつながっている"
昨年、南十字メンバーの運営する風鯨社より出版された小説『ボイジャーに伝えて』(著:駒沢敏器)は、フィールドレコーディングの旅をしながら、音の向こうにある世界を追い求める青年が主人公。
音を巡る旅の中で、彼はあるスピーカーと出会い沖縄に導かれ、物語が展開していきます。
この作品は著者である駒沢敏器さん自身の体験が色濃く反映された小説ですが、その小説内で出会う不思議なスピーカーとそれを開発した”仙人のような“開発者は、実在の沖縄のオーディオメーカー「知名オーディオ」さんがモデルとなっています。
そんな『知名オーディオ』さんが南十字に来てくれることになり、小説内の音の世界を現実に体験する機会ができました!
著者の駒沢敏器さんが生前録音に参加した音源や、小説内にも登場する実在のフィールドレコーディングラジオ局St.GIGAの音源などを実際に試聴。その他にも様々な音源や曲を聴いてみて、知名オーディオさんのスピーカーの音を堪能しようというイベントです。

そしてイベントのカリキュラムは、
◆前半:<『ボイジャーに伝えて』の音の世界>
小説『ボイジャーに伝えて』に登場するスピーカーの登場シーンの紹介と知名オーディオさんによるお話、実際に小説内に登場するスピーカーで、著者の駒沢敏器が録音に参加したSound Bumの音源や、小説内で主人公が憧れる、実在したフィールドレコーディングのラジオ局『St.GIGA』の音源を聴いてみよう。
後半:<音源持ち寄り試聴会>
参加者の持ち寄った音や知名オーディオさんのスピーカーで聴いてみよう。
全国のお寺のお経音源や、ヒマラヤの自然の音、フィールドレコーディング以外の楽曲など

南十字の音のイベント_d0227799_09541056.jpg

僕は参加できなかったのだけれど、Morgen Roteのメンバーが2名参加して、わざわざ写真とレポートを送ってくれたので、ここに転記しておくことにする。

ボイジャー&知名オーディオイベント、行ってきました。
知名オーディオ、音の本質が空間に満ちると言えばいいのか、歪みや加工やずれがなく素直に響いていました。
大きい方(2.0)はより低音も音の厚みも増して、またスピーカーの開口が2mと床面とにあることもあって、特に自然音は天から地から降り注いで包まれる様でした。ライブ音源はステージ下にいるようで。
小さい方(1.0)は、より繊細な聞こえで、サックスやクロマチックハーモニカのリードのビビリ感も伝わって来ました。
テーブルの左右のパイプが1.0(一番上の写真の金属の筒がスピーカー。)、別名弁当箱のアンプ、部屋の端に大きな2.0が設置されていました。

南十字の音のイベント_d0227799_09542437.jpg

イベントは、まず、音の巡礼でお経ポッドキャストをやられている遠藤卓也さんが登場。
お経の録音の話や、敏器絡みでフィールド録音された岡田晴夫さん(レコーディングディレクターでパイオニア・新事業創造室で「HAPPY TUNE」をはじめいくつもの商品企画に関わった。)の話しなど聞けました。
岡田さんが亡くなる直前の3ヶ月でレコーディングや敏器と録音した音源の話などしていたそうです。
知名オーディオで、お寺に座っている様で、お寺の鳥の声も聞こえて来ました。

次に紹介頂いたのはヒマラヤで遊牧民と暮らしているMutsumiUmiさん。聞かせて頂いたのは、フィールドレコーディングされた羊たちの声や、夏至の日の出の頃の音や、古来から伝わる伝統的な機織の音。

羊の声は、圧が強くて意識と個性が満載!子羊は可愛い声だったけれど、オヤジの様な声も多数で、みな笑ってました。冬に放牧中の親羊が戻って、室内で待っていた子羊と呼び合っている声とのことでした。
夏至の朝は遠い/近い鳥の声(まるでウグイスも鳴いてました)や蜂の羽音も聞こえて聞こえて来ました。
どちらも谷底から上がってくる水の音が通奏低音の様に流れてました。
木材や裂いた布の紐で作られたハタは、日本では保存会でしか作られていないのだとか。
どんどん変わって無くなってしまうような音を残す為にレコーディングを始めたそうです。

最後は色んな音源を聞かせて頂きました。
稲垣さんからはパットメセニー、英ちゃんからはRy CooderのJAZZ8曲目Davenport BluesとToots ThielemansのQuiet Evenings8曲目のBluesette、さらに、女性ボーカルやピアノ、民族楽器まで様々。

その後、ヒマラヤの夏至に摘んで来た薬草のハーブティーを頂きながら、あちこちで談笑してました。
知名オーディオのサポートで沖縄から同行されていた女性が日大三高卒と分かって共学になってたの!と英ちゃんと盛り上がったり、稲垣さんから、「クセの強い駒沢君がやって来れたのはモルゲンの仲間のお陰だったんじゃないか」なんて話も頂きました。

帰り道は、小学校以来じゃないかという小田原城を、知名オーディオの皆さんと見て帰りましたよー。ライトアップされてました。

もう一人からも
今日はとっても楽しいイベントでした。
知名オーディオのスピーカー、目の前で演奏しているような
音と臨場感、半端なかった。
スピーカーは記憶になかったけど、
アンプは間違いなく見覚えがあったので多分敏器に
パンフレット等見せられたのだと思いました。
といった感想が寄せられた。

南十字の音のイベント_d0227799_09543673.jpg

ちなみに『ボイジャーに伝えて』で、敏器はこのスピーカーについて、このように語っている。

✳︎このアンプとセットになっているスピーカーはあれです、と言った。直径10センチくらいの黒いパイプが2本、高さは1メートルほどだった。どこからどう見ても単なる筒で、そこから音が出るようには見えない。(p143)

✳︎不思議な形をしたスピーカーから流れ出る公平の音は、お店の空気のなかで、ふたたび生命を得たかのようだった。(p190)

✳︎さして大きくもない細長いパイプなのに、音の本質を表現してしまう。原音を忠実に再現するというよりも、かたちにならない本質を取り出してみせるようなところが、こいつにはあるんです(p198)
うーん、本当に参加できなかったのは至極残念。いつかこのアンプの音を聞きに沖縄まで(東京でも試聴会しているという)聴きに行きたいものだ。

南十字の音のイベント_d0227799_09562356.jpg

南十字
住所:神奈川県小田原市南町2丁目1-58
電話:045-984-1009
営業:11:00~18:00(日によって21:00まで)
定休:不定休(サイトを参照)
https://minamijujibooks.com/

dd_fotterjpg

by darjeeling_days | 2023-07-23 22:00 | book:本 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


by darjeeling_days
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31