キャップレス万年筆

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着々と進む母の荷物整理だが、たいてい息子は母の物は不要だと感じる。女性ものでもらい受けておきたいという物はほとんどない。いままで姉と話をして、多くの物を姉が持って帰ったが、僕が預かっている者は、『新編日本古典文学全集』の源氏物語などの数冊と、小さな硯と筆、墨ぐらいだ。ただ、一つだけ、これは面白いと思ったのが、パイロット万年筆の「キャップレス」だった。

万年筆は何本も持っているし、過去、退職の際の記念にちょっと奮発して高級万年筆も買ったりしているので、チープな万年筆は不要だった。しかし、母が使っていた数本の万年筆の中で、「キャップレス」だけは、僕が手を出さなかった万年筆の種類なので、これはいいかもと思ったのだった。


姉に確認したら、「万年筆はこっちの物を娘にあげるので、そっちはいいわ」というので、「キャップレス」の方は僕が預かることにした。いつの時代のキャップレス万年筆なのかはよくわからない。

パイロットのサイトに行くと、「パイロットが開発・製品化した世界初のキャップのない万年筆として、1963年の発売以来、およそ半世紀に及ぶロングセラー商品です。」と書かれているので、ほぼ僕と同年代。丁度キャップレス万年筆誕生60周年ということの様だった。もっとも、このキャップレス万年筆は、昭和50年代ぐらいのものではないかと推測している。

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今発売されているキャップレス万年筆は、パイロット 万年筆 キャップレス FC18SRBMEF 極細字 マットブラックという奴が気になるところだが、ペン先が大きい万年筆がすきだったので、いまだ、キャップレスには手を出してこなかった。

今回母の万年筆を預かることにしたので、これをちゃんと復活させて使えるようにしてみようかと思う。幸いインクは入っていなかったので、ペン先が酸化してはいなかったので、かける状態にしてみようかと思っている。

そういえば、父は、この手の物をまったく残さなかったなあ。遺品は母が全部整理してしまったので、廃棄されてしまったのか、それとも、これらの母の品の中に、父の物も混ざっているのだろうか・・・。しかし、父が万年筆で字を書いていたという記憶はないので、そもそも持っていなかったのだろうか。昭和の人はボールペン世代だからなあ。当時のボールペンは”ぼてる”(インク溜まりができてしまうこと)ので、好きではなったのだけれどね。

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by darjeeling_days | 2023-11-22 21:30 | stationary:文房具 | Comments(0)

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