なぜ、最近のアニメのタイトルはこんなに長いのか?
2023年 12月 10日
たいてい週末に家にいる場合は、PCで動画や写真の編集しながら、家人と撮りためた一週間分のドラマを消化するのが通常だったのだけれど、この週末は、家人はまだ隔離状態だったので、僕は自分の部屋でPC作業をしながら、NetFlixやU-NEXTで動画を見ることにした。通常ならもちろん韓国ドラマを見ることが多いのだけれど、この週末は、ついつい最近のアニメを見まくってしまったのだった。
そのきっかけになったのは、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」というアニメだった。最初は、「なんだ、そのタイトルは?」と思っていたのだが、見始めてみると、アニメキャラへの”萌え”というよりも、なかなか工夫してあるストーリーにハマってしまい、一気に見てしまったのだった。
思春期症候群と呼称される超常現象に巻き込まれた男女の話が描かれており、キャラクターとその人物がかかえる心理的な問題に焦点が絞られている。「(場の)空気」という言葉がキーワードになっていて、なるほど、そいう言うことねとまるでミステリー小説を読んでいるように面白かった。
鴨志田一による日本のライトノベルで、イラストは溝口ケージが描いている。映画もあるというので、そのうちみてみようかな。
ところでだ、なんといっても最初にこのアニメに興味を持った理由が、「なぜ、最近のアニメのタイトルはこんなに長いのか?」ということだった。ふむ。タイトルって、その作品のサマリーでありファーストインプレッションを与えるものであるはずなのだけれど、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」ってなに?笑
そこで、他のアニメを見てみたら、この「やたらタイトルが長い」という作品が結構多いことに気づいた。そういえば秩父に行く前に見たアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も長かったなあ。最近見ていた「スーパーカブ」や「ゆるキャン△」なんて短くてわかりやすいのだけれど。
そのきっかけになったのは、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」というアニメだった。最初は、「なんだ、そのタイトルは?」と思っていたのだが、見始めてみると、アニメキャラへの”萌え”というよりも、なかなか工夫してあるストーリーにハマってしまい、一気に見てしまったのだった。
思春期症候群と呼称される超常現象に巻き込まれた男女の話が描かれており、キャラクターとその人物がかかえる心理的な問題に焦点が絞られている。「(場の)空気」という言葉がキーワードになっていて、なるほど、そいう言うことねとまるでミステリー小説を読んでいるように面白かった。
鴨志田一による日本のライトノベルで、イラストは溝口ケージが描いている。映画もあるというので、そのうちみてみようかな。
ところでだ、なんといっても最初にこのアニメに興味を持った理由が、「なぜ、最近のアニメのタイトルはこんなに長いのか?」ということだった。ふむ。タイトルって、その作品のサマリーでありファーストインプレッションを与えるものであるはずなのだけれど、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」ってなに?笑
そこで、他のアニメを見てみたら、この「やたらタイトルが長い」という作品が結構多いことに気づいた。そういえば秩父に行く前に見たアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も長かったなあ。最近見ていた「スーパーカブ」や「ゆるキャン△」なんて短くてわかりやすいのだけれど。
次に見たのは、「継母の連れ子が元カノだった」。タイトルはわかりやすい。というか、そのままだけどね。
中学時代に付き合っていた二人が卒業まじかに行き違いで別れた直後、親の再婚でその二人が兄弟関係になってしまうが、付き合っていた頃のわだかまりが解けずにいつもいがみ合いつつも、両親の新婚生活に気を遣い、カップルであったことを隠してただの義理の兄妹(姉弟)として接していくことになる。お互い高校生活を過ごしていくうちに、中学時代に知りえなかったお互いの過去や背景、思いを知るようになり・・・。
これは割と根は純粋な高校生の恋愛アニメ。もちろん、複雑な関係性や心理の家庭が丁寧に描かれた良作だった。
中学時代に付き合っていた二人が卒業まじかに行き違いで別れた直後、親の再婚でその二人が兄弟関係になってしまうが、付き合っていた頃のわだかまりが解けずにいつもいがみ合いつつも、両親の新婚生活に気を遣い、カップルであったことを隠してただの義理の兄妹(姉弟)として接していくことになる。お互い高校生活を過ごしていくうちに、中学時代に知りえなかったお互いの過去や背景、思いを知るようになり・・・。
これは割と根は純粋な高校生の恋愛アニメ。もちろん、複雑な関係性や心理の家庭が丁寧に描かれた良作だった。
「久保さんは僕(モブ)を許さない」は、今一タイトルからは内容はわからない。そもそもモブってなに?からはじまる。モブとは、「モブキャラクター」の略で、漫画、アニメ、映画、コンピュータゲームなどに登場する、個々の名前が明かされない群衆(主要キャラクター以外の“その他大勢”)のことなのだとか。ふむ、今どきの新語はわからない。「エキストラ」でいいじゃんかとも思う 笑。
で、要するに、主人公の男子高校生は、クラスの中で非常に影が薄いいわゆるモブキャラクターと呼ばれる存在で、だれも認識しない存在。そんな中、久保さんだけが彼を普通に認識することができる。影が薄い彼に興味を持った久保さんが彼と関わることで徐々に彼に対して恋心を無意識に抱くようになる。本来接点のないはずの2人が久保さんの興味がきっかけで仲良くなり学校生活や私生活で行動を共にするようになるという日常を描いたラブコメディ。まあ、ほのぼのとする作品ではあるし、モブキャラ高校生にとってみると憧れ的な作品なんだろうなあ。たいてい男子高校生なんてみなモブキャラだしね。
結局「モブを許さない」という言葉の裏に、「久保さんが僕を見つめてくれている」という希望が託された、良いタイトルだった。
で、要するに、主人公の男子高校生は、クラスの中で非常に影が薄いいわゆるモブキャラクターと呼ばれる存在で、だれも認識しない存在。そんな中、久保さんだけが彼を普通に認識することができる。影が薄い彼に興味を持った久保さんが彼と関わることで徐々に彼に対して恋心を無意識に抱くようになる。本来接点のないはずの2人が久保さんの興味がきっかけで仲良くなり学校生活や私生活で行動を共にするようになるという日常を描いたラブコメディ。まあ、ほのぼのとする作品ではあるし、モブキャラ高校生にとってみると憧れ的な作品なんだろうなあ。たいてい男子高校生なんてみなモブキャラだしね。
結局「モブを許さない」という言葉の裏に、「久保さんが僕を見つめてくれている」という希望が託された、良いタイトルだった。
そして、ちょっと今一番ハマっているのが、「その着せ替え人形は恋をする」だ。主人公は、やはりモブキャラ的な男子高校生。彼の変わっている点は、両親を早くに無くし、祖父と二人暮らしなのだが、その祖父がひな人形を作る人形師で、彼自身も将来は人形師になりたいと思っていること。男子ながら雛人形が好きという趣味のためか、小学校からずっと友達がおらず、ひたすら雛人形と向き合う毎日だったが、そんな中、ひょんなことで、自分とは別世界にいると思っていた同級生の喜多川海夢に、雛人形用の衣装を作っていたところを見られる。軽蔑されると思ったら、逆にかねてよりコスプレ願望を抱きながらも、自分では衣装を上手に作ることができなかった海夢から、コスプレ衣装の制作を依頼される。戸惑いながらも、海夢の熱意に絆されコスプレ衣装の製作に取り掛かかり、やがて衣装造りを通して、人形師の卵(人間としての)としての幅が広がるとともに、海夢との距離も縮まっていくというラブストーリー。
コスプレが主題なので、人前で見るにはちょっと憚れるような場面も結構出てくるのだけれど、これもよくできたストーリーだと思う。初めて雛人形を見た時の感動から「綺麗」という言葉が特別な物に対する言葉となり、心から思った時でないと言えないというのがキーワード。超まじめな人形師を目指す男子高校生と、正反対のコスプレ命の今どきの飛んでる女子高生のギャップが、とても面白い。そして彼の「綺麗」の意味を理解した海夢が、自分に対して「綺麗」と発せられた彼の言葉を受け止め、恋に落ちる。そんな瞬間がとってもよく描けていて、秀作だと思った。
ふむ、これはなかなか面白くて、セカンドシーズンの作成が決まったというので、結構楽しみなのである。
コスプレが主題なので、人前で見るにはちょっと憚れるような場面も結構出てくるのだけれど、これもよくできたストーリーだと思う。初めて雛人形を見た時の感動から「綺麗」という言葉が特別な物に対する言葉となり、心から思った時でないと言えないというのがキーワード。超まじめな人形師を目指す男子高校生と、正反対のコスプレ命の今どきの飛んでる女子高生のギャップが、とても面白い。そして彼の「綺麗」の意味を理解した海夢が、自分に対して「綺麗」と発せられた彼の言葉を受け止め、恋に落ちる。そんな瞬間がとってもよく描けていて、秀作だと思った。
ふむ、これはなかなか面白くて、セカンドシーズンの作成が決まったというので、結構楽しみなのである。
そして極めつけが、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」。ふむ。なんとなく想像は出来るのだけれど、これはもう純粋に、若者ならこのアニメでダメにされるのだろう 笑。
これも過去の出来事に傷を負い特定の友人としか付き合いのない、男子高校生が主人公。その彼が、高1の秋に公園で雨に濡れたまま動かない「天使様」(学校で美人で学業優秀なのに、皆に優しいことからそう呼ばれている)こと椎名真昼を見かねて差していた傘を押し付けたことからストーリーが動き出す。
雨に濡れ、日頃の不摂生がたたって風邪をひいてしまう彼は寝込んでしまうのだが、たまたまお隣に住んでいた真昼は、傘を返しにきてその事に罪悪感を抱き看病を申し出たが、隣人である周の汚部屋とあまりに不摂生な食生活を見て呆れ、掃除の手伝いやおかずの差し入れなどをするようになり、やがて周の部屋で夕食を作って食卓を共にするようになる。もともと作り物のような「天使様」に興味を持たなかった男子高校生と、「天使様」としてではなく率直で辛辣な素の態度を示す真昼とがそんな共同生活を過ごすようになり、2人は徐々に打ち解け、お互いの事を知り、少しずつ惹かれ合っていく。まあ、内容的には、”ド”が付く純粋な恋愛ストーリなのだけれど、これも男子高校生にとってみると夢のようなストーリー。
しかし、よく考えてみると、この主人公は、かなりのイケメンで勉強もでき、芯が通っている、いわゆるハイスペックな高校生なのだから、このストーリーを見て共感を得るには、ちと、普通の男子高校生はハードルが高いはずだ。なので、これはいわゆる天使様がキャラ萌えの対象なのだろうか。むしろ、若者は、この主人公の男子高校生をお手本にしなさいということなのかもしれない 笑。
これも過去の出来事に傷を負い特定の友人としか付き合いのない、男子高校生が主人公。その彼が、高1の秋に公園で雨に濡れたまま動かない「天使様」(学校で美人で学業優秀なのに、皆に優しいことからそう呼ばれている)こと椎名真昼を見かねて差していた傘を押し付けたことからストーリーが動き出す。
雨に濡れ、日頃の不摂生がたたって風邪をひいてしまう彼は寝込んでしまうのだが、たまたまお隣に住んでいた真昼は、傘を返しにきてその事に罪悪感を抱き看病を申し出たが、隣人である周の汚部屋とあまりに不摂生な食生活を見て呆れ、掃除の手伝いやおかずの差し入れなどをするようになり、やがて周の部屋で夕食を作って食卓を共にするようになる。もともと作り物のような「天使様」に興味を持たなかった男子高校生と、「天使様」としてではなく率直で辛辣な素の態度を示す真昼とがそんな共同生活を過ごすようになり、2人は徐々に打ち解け、お互いの事を知り、少しずつ惹かれ合っていく。まあ、内容的には、”ド”が付く純粋な恋愛ストーリなのだけれど、これも男子高校生にとってみると夢のようなストーリー。
しかし、よく考えてみると、この主人公は、かなりのイケメンで勉強もでき、芯が通っている、いわゆるハイスペックな高校生なのだから、このストーリーを見て共感を得るには、ちと、普通の男子高校生はハードルが高いはずだ。なので、これはいわゆる天使様がキャラ萌えの対象なのだろうか。むしろ、若者は、この主人公の男子高校生をお手本にしなさいということなのかもしれない 笑。
で、タイトルだが、”お隣の天使様”はそのままの意味。でも、素の彼女がメインのナズナんだけれどなあ。”いつの間にか駄目人間にされていた件”は、ストーリー的には、むしろ自堕落な生活を送っていた男子高校生を天使様ではない素のお隣さんが矯正していくのだから、ちゃんとした人間にされていたはずなのだが、要するに、彼女がいないと「駄目」な人間にされていたということ。なるほど、ストーリを見終わると意味の分かるタイトルというのも、それはそれで興味深い。
それにしても、他にも「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」など、どんだけタイトルが長いんだ?と思うアニメが多いのが、なんとも面白いのだった。
by darjeeling_days
| 2023-12-10 15:00
| drama/cinema:ドラマ
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