香港から大紅袍が届く

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仕事関係で、最近香港のWEB3系コンサルティング企業のマネージャーと知り合った。僕がお茶好きだということを知ってか、かなり大きなパッケージのお茶を送ってくれた。

「私人定制」と書かれた箱に、金色の缶がぎっしり並んだものだ。

私人定制とは、要するにプライベートオーダーとか、オーダーメイド的な意味合いがある。つまり、特別にあつらえたお茶的な意味合いだろうか?

香港といえば、僕が茶にはまった場所。昔からのお茶屋さんがあれこれあって、いまだに香港の鉄観音は大好物だ。でも、最近すっかりご無沙汰だった。

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このずらりと並んだ缶の中に入っているのは、どうやら同じお茶らしい。見た目、木柵鉄観音的な、でも、半球型にはなっていないので、水仙とかかな?と思い、メールで確認してみたところ、なんと「大紅袍」だという。

大紅袍とは、福建省武夷山で取れる銘茶。現在残っている樹齢300年超の原木はわずか4本のみで、そこから接ぎ木した第二世代、第三世代などの大紅袍が今は製茶され、出荷されている。もともとの第一世代の大紅袍は、毎年製茶されるものの、年間1kgも採れないため、いつぞやのオークションでは、香港人が20gを250万円で落札したなんていうまことしやかな話もあったりした。

まあ、こうなると、おいしいかどうかは二の次で、希少価値に値段が付いたということなんだろう。いまでも、第二世代以降の茶でも、ちゃんとした大紅袍は、結構な値段が付く。もともと、武夷岩茶と呼ばれるお茶は希少価値が高く、確かに美味しいものが多い。特に「岩韻」と呼ばれる、ワインでいうところのテロワール的な風味や香りが特徴のお茶で、おいしい岩茶を飲めると、本当に口福を感じる。

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それにしても、この手のお茶からかなり遠ざかっている昨今。この冬には、少し珈琲のみならず茶を堪能してみるかな。

一応まだ工夫茶セットは失っていないので、一人茶会などをしてみるのも面白いかもしれない。

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by darjeeling_days | 2023-12-13 20:10 | tea:茶 | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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