宇津貫熊野神社

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連休後半の中日、天気が良いので、どこかに走りに行こうかと思ったものの、テレビの渋滞情報などを見ていると、遠くまで出かける気持ちになれず、ならば、近隣をぶらりとカブ散歩するかなと思い出かけた。

まず向かったのは、すぐ近隣のみなみ野にある宇津貫熊野神社。我が家からカブで15分ぐらいだろうか。

なぜ、こんな神社に向かったかというと、X(旧witter)及びdiscord「路傍の石」で石像物などを情報交換させていただいている方がここの狛犬が話題に上げていたため。「なんだか不思議な形の狛犬が、社殿の前に生えて居る」という情報があるとのことなので、どれどれ、実際に行って確かめてみようと思った次第。

場所はJR横浜線みなみ野駅から南側にあついて10分程度の場所。バイクならすぐの場所にある。みなみ野といえば、最近(といっても、30年ぐらいまえ)に開発された新興住宅地というイメージがつよかったので、こんな場所に古い神社があったの?とちょっと不思議に思った。

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それでも、江戸時代に編纂された『新編武蔵風土記稿』には、「第六天社」として登場しているらしい。江戸時代中期頃「第六天社」と「赤山大明神」を祭祀し創建された後、江戸時代末の文政年間に「熊野宮」と「牛頭天王宮」を合祀し、以後「熊野神社」と称されているとのこと。

そのため、主祭神も多く、第六天(神仏習合の時代に第六天魔王(他化自在天)を祀る)、赤山大権現(陰陽道の祖神(泰山府君))、熊野大権現、牛頭天王宮(素戔嗚)とのこと。神仏合祀の時代からの名残で、仏教系の神様と日本神話の神様がそのまま居続ける面白い神社。いまは熊野神社になっているので、伊弉冊命(いざなみのみこと)、事解男命(ことさかおのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)がメインであるはずだが、牛頭天皇がいることから、熊野=素戔嗚の系譜になっているのだろう。

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参道の階段の途中には、古びた石像が祀られていて、それぞれ「地蔵尊」とか「延命地蔵尊」とか札が立てられていた。最近この社は出来たようだ。石造の頭が、単なる置石になっているところに、逆に古さを感じたりする。

この階段の途中には、ラッパイチョウという貴重種の銀杏の木がある。葉っぱが手のひら状に開いているのが普通の銀杏だが、ラッパのように筒形になっている葉が一部に着くのだという。落ちているはっぱを見てみたが、はっけんできなかったので、秋になったら、その葉を探しに来てみようかと思った。

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階段を登りきると、広場になっていて、その向こう側に社殿が建っている。そしてその社殿の手前両側に、確かに狛犬が「生えていた」。

狛犬は通常参道の左右にどんと鎮座しているのが普通なのだが、ここの狛犬は、まさに地面から生えて居るようにつくられている。しかも普通の神社の狛犬のように、獅子然としておらず、なにやらダックスフンドの子犬のような形状なのだ。ウナギイヌを想像する造りでもある。

さらに顔の造作もデッサン違ってませんか?というヘタウマ絵的な顔立ちをしている。

個の狛犬の背中には、明和二(1765)年という文字が彫られているので、それなりに古い神社ではあるわけだ。角石塔にはさらに古い寛延四(1751)年の文字があるというので、江戸時代中期の建立なのだろうか。

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さて、この狛犬、本当に面白い形をしている。日本参道狛犬研究会という任意団体のHPにも登場していて、「のり巻き狛犬」と命名されているらしい。

なんとも不思議な狛犬は、見ていて飽きなかった。

もう一社、類似の狛犬がある神社が陣馬街道の方にあるというので、足を延ばしてみることにした。

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宇津貫熊野神社
住所:東京都八王子市兵衛2丁目16

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by darjeeling_days | 2024-05-05 11:00 | shrine:神社・稲荷神社 | Comments(0)

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