岡山の白桃

僕は2006年から８年間、岡山の大学で学生を教えていたことがあるのだけれど（講義は今でいうweb会議システムのようなものを利用して、東京の事務所で講義して、学生は岡山の教室で僕の話を聞くというスタイル。）、年に1回、7月中下旬の岡山に出かけてスクーリングをしていた。

岡山に通うようになって知ったのが、清水白桃の美味しさ。

当時スクーリングの際に宿泊していたホテルグランビア岡山の一階では、桃の販売をしていて、白鳳という品種の白桃を試食させてくれていたのだが、その美味しさに衝撃を受けた。でもお店の人が言うには「清水白桃の方がとろけるようでおいしいですよ」とのこと。清水白桃の季節はお盆頃なので、その時は食べられなかったのだけれど、では、その時期になったら清水白桃を送ってもらえますかと確認したところOKというので、初めて清水白桃を送ってもらった。それが、その人のいうとおり、とろけるように甘い、まさに水密桃という名称がぴったりの桃だった。

ちなみに水蜜桃は、特定の品種を指すものではなく、白桃全般を意味するのが一般的です。とろけるようなやわらかさと蜜を思わせるみずみずしさが特徴。

それ以来、岡山に行くと必ず清水白桃を予約して送ってもらうことにして、すっかり桃＝清水白桃になってしまっていたのだった。

岡山の大学の講義は、10年ぐらい前に後輩に渡してしまったので、最後に講義をしに行ったのは2014年ごろだったとおもうが、それ以降も、やはり清水白桃が食べたくて、岡山の老舗果物店「志ほや」で予約して送ってもらっていたのだった。

ところがここ数年かなり価格が高騰していて、今年はついに、６玉で10000円を超えてしまった。そこで、今年は志ほやで購入するのは断念して、ふるさと納税で頼んでみることにしたのだった。

そして届いたのが写真の桃。岡山県里庄町の桃で、白桃ロイヤル 3玉×250g(2Lサイズ)が18000円だった。6玉をそのまま買うのがいいのか、ふるさと納税で節税をするのがいいのか、結構悩んだのだけれど、無駄に税金取られるよりも白桃が3つも付いてくる方が得かと思い、さとふるで注文したものだった。

はちやフルーツというところが送ってきたのだが、このサイトを見に行くと、この桃は3玉で3800円なので、もしかしたら清水白桃ではないのかもしれない。岡山白桃となっていて、そこに含まれる桃は、鉢やフルーツのサイトによると、白鳳、岡山夢白桃、清水白桃、川中島白桃、白麗が含まれているうえに、清水白桃は別ページに掲載されている。おそらくこの値段で清水白桃はないから、川中島白桃当たりなのかもしれない。

しかし、この桃、めちゃ甘い。清水白桃でないとしても、それに匹敵する甘さと美味しさだった。ふむ、これなら来年もありかなと思う。もう少し熟成させて食べればよかったが、実がやや硬くても甘さは抜群。

今年も美味しい桃が食べられたのは満足だった！