法律と睨めこの日々。

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このところ本業で、法律とにらめっこする日々が続く。

僕のいう法律は、金融商品取引法。昔は証券取引法だったが、もう少し広い範囲を取り込んで、証券から金融商品に代わった。

しかもこの法律、毎年ころころと改正が行われる。

さらに、法律の下には、政令と府令というのがあって、いわゆる細則を定めているわけだから、法律が変わるとおのずと政府令も大きく変更される。しかも、政令は金融商品取引法施行令という名の物が一つだけだけれど、府令にいたると、結構な本数の府令が存在するのだ。

メインは、金融商品取引業等に関する内閣府令と金融商品取引法第二条に規定する定義に関する内閣府令。これらの改正は複雑怪奇に進められる。なにしろ、例えば令和5年度の金商法改正は、複数回に渡り部分部分で施行されるため、その都度、それの部分に関連する政府令が改正される。

さらに厄介なことに、令和5年の金商法改正の部分施行が、令和6年度の金商法改正の部分施行よりも遅かったりするので、もうなんだかぐちゃぐちゃになるのだ。

今見ているのが、令和6年度金商法改正の昨年11月施行分。今年5月までに令和5年度改正と令和6年度改正が入り乱れて施行される。施行日も直前にならないと分からなかったりして、ほんと厄介なのだ。

しかも内容は一応、公表された後ひと月間のパブリックコメントの募集期間があるのだけれど、その間に全部読み解いて、それに合わせたわが社の規則改正も準備しなければならない。

単純に考えれば制度改正で、関係のある者だけ拾えばよいと思われるかもしれないが、全く関係のない制度改正でも、法令、政府令で条項の追加があり、条ズレ、項ズレ、号ズレなどがあると、法令・政府令の条項を引用している規則に変更が必要かどうか、一つ一つ全部チェックしなければならない。

この作業は、2020年まで働いてきた団体でも長年やってきたことではあるのだが、あちらは人が多い。一つの部署でわが社よりも多いスタッフが存在しているうえに、ちゃんと弁護士さんを擁した法務部があって、法令チェックが行われる。

それと同じ作業を、ほぼ僕が一人でやらないといけないのだから、ほんとどうかしている。

法律は、政府令にかなり細かい部分をゆだねるので、一つの法文を読み解くだけで、複数の政府令を読みに行かなければならず、法令は「内閣府令でさだめるところより」みたいな書きぶりしかしていないので、おい、その内閣府令とは、どの府令の第何条何項何号を指しているんだ?というのを一つ一つ見に行かなければならない。政令もそんな調子なので、法律が政令に委託し、さらに府令に委託している箇所など、読み解くのにめちゃ時間がかかるわけだ。その法令、政府令の新旧対照表を全部眺めて、条連れしていないか、その施行はいつなのか、だから、わが社の規則はいつまでに改正しなければならないのか?それは単に法令が変わることによる技術的な改正なのか、それとも独自のルールも加味するので、パブコメをしなければならない物なのか?そんなことを考えながら、委員会や理事会のスケジュールも立て、そのための資料を作成し、委員に送り回答をもらったり、そんな作業を全部やらなければならないわけだ。

我ながらよくやるよね。前の会社なら、部下が全部そろえた資料の説明を聞き、時にアドバイスなどをするけれど、基本は、「了解!」などといって、稟議に判子を押せばよかったのだけれど、今はまるで調査役や課長がやっているような仕事まで、やらないといけないのだから、確かにこの職責を嫌がる後輩が多いのもよくわかる。

本当は今年4月までの任期だったこの職責、後任がいないので、あと2~3年やってねと言われているのだけれど、それで済むのだろうか。そろそろ本気で後任探しを始めないと駄目なのかも。

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by darjeeling_days | 2025-01-14 12:30 | business:仕事 | Comments(0)

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