大山詣り

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今日は天気が良かったので、思い立って大山の新道におかめ桜を撮りに行くことにした。

大山は高校大学時代には、何度も登り、とても身近だった山。大山が見たくて、大山の見える場所に家を買ったぐらい、好きな山でもある。

大学時代には、頂上付近の木道を修理するというボランティアにも参加したほどだった。

しかし、ここ20年ぐらいはすっかり眺めるだけの山になっていた。

だから、おかめ桜が有名だなんて知らなかったのだけれど、たまたま目にしたモトブロガーのしーまんさんの動画で、きれいに咲いたおかめ桜の並木と大山がとても印象的で、しかも大山が意外と簡単に阿夫利神社下社まで登れて、素敵なカフェまであることを知ったので、これは行かなくちゃということで出かけたのだった。

大山は昨日の朝まで降った雪残っていて、かなり美しく見えた。が、しかし、残念ながら、おかめ桜はまだ1分咲きぐらいで、桜動画としては全く役に立たず。

なので行きはスルーして、そのまま大山の駐車場まで登って行った。伊勢原市営 大山第二駐車場というのが一番上の方で止められるので、そこに止める。バイクは大きさに関わらず1日200円。6台分ぐらいの駐輪スペースがあった。

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駐車場からは、こま参道と呼ばれる階段の参道を、えっちらおっちらと15分ほど登ることになる。これがかなり運動不足の老体にはつらい。ただ、階段の途中には土産屋などが並んでいるので、動画を撮りながら、のんびり登って行き、どうにかケーブルカーの乗り場まで上がることができた。

まあ、山形の山寺に比べたらましかなあ。でも、もっと足を鍛えないとだめだめだなあ。

こま参道という名前は、江戸時代、大山詣りが流行っていた頃、この地方の産業が林業で、その木片などから独楽を作り、参拝する人に販売したことから有名になったので、この名前がついているらしい。

大山詣りは、江戸時代に流行った一種の娯楽。お伊勢参りや富士詣が流行ったころ、お伊勢さんには遠いので誰でもが行かれるわけではなく、町で代表などを出していかせたのだけれど(その時に、お伊勢さんの大麻を持ち帰ったのが「お土産」の発祥と言われている。)、費用も手形もいるので大変だったらしい。ましてや冨士講は、富士登山なので、誰でも行かれるわけではない。なので、都内に「富士塚」と呼ばれる小高い盛り土などをして、富士山に見立てそこに登るという風習が栄えたらしい。

一方大山詣りは、比較的江戸から近く、手形もいらなかったため、物見遊山の気分でいかれたため、なんでも江戸100万人の人口の内、20万人もが大山詣りをしたとかしないとか。そのため、参道はにぎわったらしいのだ。

こま参道はその時の名残ということなのだろう。

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いまでは、中腹までケーブルカーで簡単に登れてしまう。

このケーブルヵーは、2015年に新型に入れ替えられたそうだが、その前の車両は50年も使われていたらしい。僕にはそっちの方が馴染みの車両なのだけれど。

新型車両は、小田急ロマンスカーをデザインした事務所が手がけたとのことで、確かになんとなく似ているなと思った。

このままケーブルカーで登って、ケーブルカーで降りてくるので、往復チケットを購入して乗り込んだ。

阿夫利神社下社駅までは6分。途中、大山寺駅で上から降りてきた車両とすれ違う。こういうケーブルカーって、なんか旅情を掻き立てる。

女性の運転手さんなのだけれど、なんだかきびきびしていい感じだった。

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頂上に着くと、雪が積もっていた。一昨日の晩の雪がまだ残っているようだった。

阿夫利神社駅で降りてしばらく歩くと、食堂がある。そこに「ルーメソ」という幟のかかった食堂があった。この「ルーメソ」の幟は結構有名で、モトブロガーやその他のyoutuberの人たちも取り上げていた。実は、このルーメソの幟は、実は、「ラーメン」という縦書きの幟を横につけてしまったため、ルーメソになったのだとか 笑。

そこから最後の階段を登ると、阿夫利神社の下社に到着。

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大学時代まで何度もこの山に登ったはずなのに、こんなに立派な神社だったっけ?と、まるっきりこの阿夫利神社の下社の社屋にまるで記憶がなかったのだけれど、なかなか立派な神社がそこには鎮座していた。

阿夫利神社は、2200年以上前の崇神天皇の頃に創建された神社で、主祭神は、もちろん大山祗大神。この大山祗大神は不思議な国津神で、素戔嗚の奥さんだった櫛名田比売の両親アシナヅチ・テナヅチの親として登場したり、ずっと時代が下がって登場する「木花咲耶姫」の父で会ったりもする。

基本は、山の神や水の神として信仰された神様だが、この山が相模湾から一望できるので、船の羅針盤となったことから、産業や海運の神としても信仰されている。

その他に、高龗神、大雷神が一緒に祭られている。

そもそも、阿夫利神社とは、あめふりが転じて阿夫利になったという説が一般的らしいが(なので、雨ごい神事なども昔はあったらしい。)。アイヌ語説としての「アヌプリ」(偉大なる山の意味)から「あふり」「あぶり」とされたする説、原始宗教における神の所為である「あらぶる」が転じたする説など諸説があるらしい。

もっとも、阿夫利神社が創建される相当前からこの地は頂上付近の自然石を神体とする巨石崇拝(磐座)を含め(今も阿夫利神社のご神体はこの磐座らしい。)、信仰の対象になっていたらしく、その周辺からは縄文土器も多く出土している。縄文遺跡が沢山出る南多摩方面から見た大山はプラミッド型をしていて、まさに信仰の対象になりそうな見栄えをしている(でも、田端の環状列石は、丹沢の最高峰蛭が岳に標準があっていたのだけれどね。)。

ということで、ちゃんとお参りをしておいた。

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そして、今日最大の目的は、神社経営の脇にあるカフェ、「茶寮石尊」。大山頂上の磐座が「石尊さま」と呼ばれるので、カフェにその名を付けたらしい。

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カフェ自体モダンな造りなのだが、なんといっても、相模湾などの眺望を眺めることのできる展望カフェになっているところが最大の人気ポイント。

なにしろこの眺望は、ミッシュランのグリーンガイドジャポンで二つ星で紹介されているらしい。

手前に江の島。その向こう側に三浦半島が見え、さらにその奥には房総半島まで見渡せる。

こうやって見ると、神奈川も意外と小さいのだなあなどと思ったり・・・。

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石尊では、有名な升ティラミス(マスカルポーネクリームたっぷりのティラミスで、抹茶がかかっている。)を食べる。ほとんどの人がこれを注文していた。確かに映える。これに石段を登ってきてすっかりのどが渇いたので、アイスティーを注文したのだった。一頻りここで休憩タイム!

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そのあと、社務所で御朱印をもらったのだけれど、その社務所の一角に「大山名水」と書かれたペットボトルが置かれていたので、それも購入。

実は、大山の社殿の下には、名水が沸いていて、それをペットボトルに汲んで帰ることができる。折角の名水なので(最近ちょっと湧水がマイブーム)、もちろん組んで帰ることにした。

その場で一口飲んでみたけれど、冷たくて美味しい水だった。なるほど、この水があるから、大山は豆腐の産地にもなったわけだな。

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最後に阿夫利神社の境内を一回りしてみた。雪がまだあちこちに残っていて、獅子山もこのとおり半分雪に包まれていた。

大山は、先に書いた通り、主祭神が大山祇大神で、富士山に鎮まるとされる木花咲耶姫の父神であるため、「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」といわれ、大山と富士山の「両詣り」も盛んとなったらしい。一部の地域には、大山に登ると一人前として認められるという伝承があり、大山の神霊が立身出世の神とされていたともいう。

実は、ここは神仏習合の土地の最たるもので、天平勝宝4年(西暦752年)に良弁が神宮寺として雨降山大山寺を建立した以降、本尊として不動明王が祀られ、中世以降は大山寺を拠点とする修験道(大山修験)が盛んになり、源頼朝を始め、北条氏・徳川氏など、武家の崇敬を受けたと言われている。

そのため、阿夫利神社としてではなく、大山大権現として広く名前を売っていたのだとか。

明治の廃仏毀釈によって、阿夫利神社が復興され、大山寺は中腹に追いやられたが、未だに大山寺を詣でる人も多いらしい。

僕はお腹がすいてしまったので、そのままケーブルカーで下山してしまったが、かわらけ投げができるということもあって、大山寺で参拝する人が結構途中下車していった。

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大山阿夫利神社・茶寮石尊
住所:神奈川県伊勢原市大山355
電話:0463-95-2006(受付時間 9:00〜17:00)
営業:9:45~16:00(休日~16:30
定休:不定休
https://www.afuri.or.jp/

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by darjeeling_days | 2025-03-07 11:30 | motorcycle:オートバイ | Comments(0)

美味しいものを食べて、旅して、写真を撮って、本を読む。そんな日常の極上の楽しみを切り出した、至極個人的なブログです。https://www.tearecipe.net/


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